しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

Azure

Azure Functions の Node.js v4 に追加された HTTP Streaming サポートを深掘りする

Azure Functions の Node.js や Python といった言語ワーカーが動作するタイプでは、これまで HTTP のリクエストとレスポンスを Stream として扱うことが出来なかったので、大容量ファイルのダウンロードやアップロードが効率的に行えないという制約がありま…

独自のバックエンドとリンクした Azure Static Web Apps のプレビュー環境を自動で作成する

Azure Static Web Apps で何も考えずに GitHub で Pull Request を作成すると、標準で提供されているプレビュー環境が自動的に作成されるので便利です。Managed Functions も SWA とセットでデプロイされるので、フロントエンドだけではなくバックエンドも含…

Azure Static Web Apps のデプロイに Static Web Apps CLI を利用する

Azure Static Web Apps へアプリケーションをデプロイする際には GitHub Actions を使うことが多いはずですが、公式で用意されている Action はビルドまで行うように設計されているため、ビルドは自前で行ってデプロイだけを行いたいケースでは若干使いにく…

Azure Static Web Apps のプレビュー環境で Microsoft Entra ID 認証を有効化する

Azure Static Web Apps のプレビュー環境は、GitHub を利用した開発中に Pull Request を作成したタイミングで自動的にデプロイされるので、変更点の動作確認やレビューが行いやすくなる便利な機能なのですが、カスタム認証を使ったアプリケーションでは利用…

Azure Functions の Python V2 と Node.js V4 プログラミングモデルを利用する上での注意点

去年に GA してから時間が経過しましたが、Azure Functions の新しいプログラミングモデル Python V2 と Node.js V4 を使う機会が増えてきて、以前書いたエントリからの更新点も増えたので簡単にまとめます。プレビュー中に書いたエントリは以下になりますが…

Azure OpenAI Service の GPT-4 Turbo with Vision と Azure AI Service Enhancement を試した

OpenAI 本家の提供から数週間遅れましたが、Azure OpenAI Service でも GPT-4 Turbo with Vision が一部リージョンで利用できるようになりました。本家とは異なり Azure AI Service Enhancement という Azure OpenAI 専用の機能も同時にリリースされています…

Azure App Service の OS が Windows Server 2022 にアップデートされ始めているので確認した

先日の Ignite 2023 では App Service の TLS 1.3 対応が発表されて、一部のリージョンでは既に有効化されていることを以下のエントリで触れましたが、TLS 1.3 対応と同時に App Service の OS が Windows Server 2022 へとアップデートされ始めています。Ap…

Ignite 2023 で発表された Azure Cosmos DB のアップデート

先日シアトルで開催された Microsoft Ignite 2023 では Azure Cosmos DB のアップデートも Build 2023 程ではありませんが多く発表されました。例によって AI を意識したものが大きく扱われていますが、スケーラビリティの改善に繋がる機能もしっかり追加さ…

Ignite 2023 で発表された App Service / Azure Functions / Container Apps のアップデート

今年も Ignite 2023 がシアトルで開催されて、様々な Azure のアップデートが発表されました。基本的には AI 系の話ばかりでしたが、App Service / Azure Functions / Container Apps についても、思ったよりもインパクトの大きなアップデートが発表されまし…

Azure API Management の新しい Basic v2 / Standard v2 が Public Preview になったので試した

突然 API Management に新しく Basic v2 / Standard v2 という Tier が Public Preview として追加されました。来月が Ignite なのでそこまで待っても良かったのではという気もしますが、App Service などの PaaS / Serverless のチームはイベントを気にせず…

Dev Container / GitHub Codespaces を利用した Azure Functions 開発環境のベストプラクティス

昔にも Dev Container を利用して Azure Functions の開発環境を構築する方法を書いたのですが、その後 Dev Container の機能強化と Azure Functions のアップデートによってベストプラクティスが変わってきたので、現時点でのベストプラクティスを確認して…

Azure Functions の .NET 8 向けアップデートが発表された

.NET 8 の GA が 2 カ月後に迫ってきたこのタイミングで、Azure Functions での .NET 8 向けアップデートが本格的に発表され始めました。そろそろ .NET 6/7 で Isolated を利用しているケースではアップデートを検討しても良いでしょう。.NET 6 の In-Proces…

Azure Functions (.NET Isolated Worker) に追加された ASP.NET Core Integration を一通り試した

今年の 11 月にリリース予定の .NET 8 と同時に .NET 向け Azure Functions は、これまでの In-Process モデルから Isolated Worker Process というモデルに統一されるのですが、正直なところ完成度が低いのと In-Process からの移行を全く考慮していない SD…

Application Insights の Code Optimizations 機能を ASP.NET Core アプリケーションで試してみた

少し前から Application Insights の Performance を開くと、上部に Code Optimizations というボタンが表示されるようになっています。隣にある Profiler は以前からある機能ですが、Code Optimizations はひっそりと追加された新しい機能となります。あま…

App Service Authentication と Entra ID で保護された Web API にアクセス可能な Access Token を取得する

App Service Authentication (Easy Auth) は非常に便利な機能なのですが、Web API をホストしている場合には他のアプリケーションから Service Principal を利用してアクセスしたいことがあります。直近では自分が開発している Key Vault Acmebot というアプ…

Terraform と Azure DNS を使って Azure Front Door への Apex ドメイン割り当てを自動化する

Azure Front Door は Azure DNS のような Alias record set に対応したサービスと組み合わせると、Apex ドメインを割り当てて利用することが可能です。もちろん Managed Certificate として必要な証明書も自動で発行されるので HTTPS を無料で有効化できます…

Azure OpenAI Service に追加された Content filters (Preview) の実行結果を取得する

少し前から Azure OpenAI Service に Content filters (Preview) が追加されたからなのか、たまに Chat Completion を使っていると以下のようなメッセージが返ってくることがあります。メッセージ内容から Content filters に引っかかっていることは一発でわ…

ASP.NET (.NET Framework) 向けの各 Session State Provider が大規模アップデート

ASP.NET (.NET Framework) を利用したアプリケーションで必要になることが多い Session State Provider ですが、今年になってから大規模なアップデートが多いので一通り確認しておきました。現状 ASP.NET 向け Session State Provider は Cosmos DB / SQL Se…

Azure AD B2C のサインイン用メールアドレスを変更する

Azure AD B2C を使ってローカルアカウントのサインアップを実装するのが非常に簡単なのですが、用意されているユーザーフローでは登録時に使用したメールアドレスを変更出来ないという問題が出てきます。プロフィールの編集やパスワードのリセット機能はあり…

App Service / Static Web Apps / Container Apps の Easy Auth が OpenID Connect の RP-Initiated Logout をサポート

App Service などに実装されている Easy Auth (Authentication) はアプリケーション側の修正をすることなく、Azure AD や任意の OpenID Connect に対応した IdP を使ったログインを追加できる非常に便利な機能です。各 PaaS / Serverless 系サービスに実装さ…

Build 2023 で発表された Azure App Service のアップデート

Build 2023 では珍しく App Service のアップデートもいくつか発表されました。これまでは Build のようなイベントと関係ないタイミングでアップデートが発表されることが多かったので意外でした。とはいえ Build 前に発表されたものが半分ぐらいと、新規の…

Build 2023 で発表された Azure Cosmos DB のアップデート

先日開催された Microsoft Build 2023 では Azure Cosmos DB の新機能が数多く公開されました。ぶっちゃけかなり大規模な機能追加となっているので、気になる機能は個別に検証しつつまずは全体として NoSQL API に関連するアップデートをまとめることにしま…

Azure App Service の Premium V3 に新しいインスタンスサイズが追加されたので試した

先日 Azure App Service の Premium V3 に新しいインスタンスサイズが追加されたことが発表されました。Premium V3 は Premium V2 よりも大きいインスタンスサイズ設定となっていましたが、サイズが拡充されたことでコストパフォーマンスと使い勝手が向上し…

Packer を利用して GitHub Actions から Azure Compute Gallery へ VM Image を作成する

前までは最近は Azure VM を使うことがほぼ無くなっていたのですが、最近は GPU インスタンスが必要なケースで VMSS の利用を検討することが多くなってきたので、VM Image のカスタマイズを自動化する際に役立つ HashiCorp Packer を触っておきました。Azure…

Azure App Service の Disaster Recovery Mode が 2025/3/31 で廃止されるらしい

ここ数日の間に App Service の Disaster Recovery Mode が 2025/3/31 で廃止されるというメールが大量に届いていると思います。こういうメールが届くと少し身構えてしまうものですが、そもそも App Service の Disaster Recovery Mode ってなんやねんという…

Azure Cosmos DB の Burst Capacity (Preview) を試した

去年の Build で発表されていた Cosmos DB の Burst Capacity ですが、当時は Private Preview に近い形だったのでサインアップが必要で検証をしていなかったのですが、最近何となくドキュメントを確認するとサインアップの記述が消えていたので試しました。…

Azure App Serivce の Regional VNET Integration の制約が緩和されて更に便利に

App Service で個人的に一番重要な機能は Regional VNET Integration だと考えていて、この機能の追加によってマルチテナントの App Service でもセキュアなアプリケーション構成が組めるようになりました。Regional VNET Integration については既に何回も…

Terraform Cloud に追加された Dynamic Provider Credentials を Azure Provider で試した

今朝に発表された Terraform Cloud のアップデートで OpenID Connect を利用した認証情報の取得に対応したようです。Dynamic Provider Credentials という名前で紹介されています。GitHub Actions ではほぼ OIDC のみを使うようになりましたが、一番強い権限…

既存 App Service の実行基盤も VMSS に移行され始めた模様

昔にデプロイした Azure App Service の実行基盤はトラディショナルな Cloud Services で構築されているのですが、少し前に Cloud Services ベースで動いていた App Service が VMSS ベースに切り替わっていることに気が付きました。いつかは移行されると思…

Azure Cosmos DB を使って安全にシーケンス番号を生成する

Cosmos DB には組み込みで RDB のようにシーケンス番号を生成する機能は用意されていないので、基本的には GUID / UUID を使うことになるのですが、稀にシーケンス番号が欲しくなることがあります。RDB というか SQL Server の場合は以下のようにシンプルに…