しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

Azure

Azure App Service と Regional VNET Integration を使ったセキュアなアプリケーションの実装パターン

2020 年は Azure App Service にとってはネットワーク周りの新機能やアップデートが非常に多い年になりました。そろそろ今年も終わりなので App Service の定石アーキテクチャをアップデートする良い機会です。まずは今年のネットワーク関連アップデートにつ…

App Service Authentication が OpenID Connect Provider をサポートするようになった

タイトルの通り App Service の Authentication (Easy Auth) で OpenID Connect に対応したプロバイダーを追加出来るようになりました。プレビュー公開されたのは数か月前だったのですが、諸々の事情によって動かないパターンのが多かったためお蔵入り状態に…

Cosmos DB のインデックスポリシーの基本と最適化の方法

Cosmos DB は RDB のようにインデックスを個別で付ける必要がなく、デフォルトのままでも十分なパフォーマンスが出るようになっていますが、最適化を行うとスループットの向上やコスト削減に繋がります。特に最近は大量データの処理基盤として Cosmos DB を…

WPF と WebView2 で MSAL を使わずに Azure AD 向け認可コードフローを実装してみた

普段は App Service の Easy Auth を使ってサクッと済ませるのですが、ちょいちょい MSAL を使った Azure AD や Azure AD B2C へのログイン処理をアプリケーションに組み込むことがあります。特にネイティブアプリケーションの場合が多いので、.NET Core の …

Azure App Service のネットワーク関連アップデート (NAT Gateway / NSG / Access Restriction)

ASE ではないマルチテナントの App Service では Outbound IP は同じ Stamp に乗っている他の App Service と共有されていて、外部連携などで IP を使ったアクセス制限が必要な場合には若干の問題がありましたが、NAT Gateway を使うことで任意の IP に固定…

.NET Conf 2020 Online - .NET 5 リリース記念パーティートーク フォローアップ

金曜の夜に .NET 5 のリリース記念と称して、.NET 好きメンバーを集めてアップデートや新機能について話をしました。考えていたタイムスケジュールが完全に崩壊してしまいましたが、2 時間で何とか収まりました。スピーカーは綺麗に興味が異なっていたので、…

Azure App Service の .NET 5 Early Access を一通り試してみた

.NET Conf 2020 で .NET 5 が正式リリースされましたが、同じタイミングで App Service での .NET 5 Early Access 機能が発表され、多少の制約はありますがリリースとほぼ同時に利用可能になりました。App Service Teams のブログと GitHub にドキュメントが…

Hack Azure! #4 - Synapse と Cosmos で実現するサーバーレスデータ分析 フォローアップ

Hack Azure! #2 の Cosmos DB 回の時から何時かはやりたいと言っていた Synapse Analytics の回を開催しました。別名 Microsoft 畠山さんに何でも聞ける会という感じです。少し前に Synapse Link for Cosmos DB を Synapse SQL Serverless で使う機能が Publ…

Azure Functions の Retry Policy 機能を使って信頼性の高い処理を実装する

GitHub 上で開発が進んでいることは把握していましたが、ついに待望の Retry Policy 機能が Azure Functions に実装されました。まだ Preview 扱いのようですが、1 年以上は待った気がします。単純にリトライするだけであれば Polly などを使えば済みますが…

複数の App Service / Azure Functions へのデプロイを GitHub Actions を使って並列に実行する

少し前に書いたエントリの続きに近い内容ですが、実際に GitHub Actions を使って複数の App Service / Azure Functions へのデプロイを並列実行するという話です。ビルドに関しては並列実行しても効果が薄いケースが多いですが、デプロイは前回書いたように…

Azure Functions のストレージを VNET 経由に制限する機能が Preview になったので試した

Azure Functions は Premium V2 / V3 や Premium Consumption を使うことで Regional VNET Integration を有効化しつつ、更に Service Endpoint や Private Endpoint で Azure リソースへの制限が行えますが、同時に作成されるストレージアカウントはパブリ…

GitHub Actions / Azure Pipelines 上での .NET Core アプリケーションのビルド時間を短縮する

最近は Azure DevOps で開発していたアプリケーションを GitHub に移行しつつ、ビルドとデプロイ周りを Azure Pipelines から GitHub Actions に切り替えていたのですが、アプリケーションのビルドに時間がかかっていたので短縮するために色々と作業をしまし…

Synapse Link for Cosmos DB が Synapse SQL Serverless から使えるようになったので試した

期待していた Synapse Link for Cosmos DB ですが、これまで Spark でしか扱えなかったのでスルーしていましたが、やっと SQL on-demand や Synapse SQL Serverless と呼ばれるサーバーレスモデルから扱えるようになったので気になった部分を試しました。リ…

Azure App Service の新しい Premium V3 インスタンスが使えるようになった

Ignite 2020 で発表された Premium V3 が最近になってようやく試せるようになったので、気になっていた点を実際にデプロイして一通り試したので残します。9 月末から限られたリージョンでは Azure CLI から試せるようになっていましたが、利用可能なインスタ…

Azure Functions で ReadyToRun を有効化してコールドスタートの高速化を図る

以前に Azure Functions のアップデートで ReadyToRun が使えるようになったと書きましたが、64bit OS 上では win-x64 向けの ReadyToRun コンパイルしか行えなかった問題が直ったので真面目に計測しました。ReadyToRun の説明は既に何回か書いたので省略し…

App Service から Azure Monitor Private Link Scope 経由で Application Insights を利用する

先日 Workspace ベースの Application Insights を弄っていた時に Network Isolation という設定が目に入り、そういえば Private Link Scope ってよく分かっていないと思ったのでデプロイして試しました。単純に Azure Monitor へのアクセスを Private Endpo…

既存の Application Insights を Workspace ベースに移行した

これまでのリソースが Classic 扱いになって今後が気になる Application Insights ですが、実際に Log Analytics Workspace ベースに移行してみないとよく分からないと思ったので、手持ちの Azure Functions と組み合わせて使っていたリソースをいくつか移行…

Azure Data Lake Storage の Query Acceleration が GA になったので試したら最高だった

ブチザッキによると Build 2019 での Mark Russinovich 御大のセッションで発表されていた Blob の内容に対してクエリを実行できる、当時は Quick Query と呼ばれていた機能が Ignite 2020 前に GA していたようです。今年の 5 月ぐらいから名前が Quick Que…

Hack Azure! #3 Catch up Ignite 2020 Azure updates フォローアップ

第 3 回目になりますが、Hack Azure! ということで Ignite 2020 の Azure に関するアップデートについて話す会をやりました。Ignite 2020 開催の 1 週間前という突然の募集でしたが、多くの方に参加いただき感謝です。今回も Q&A を行っていますが、独断と偏…

App Service で Let's Encrypt の新しいルート証明書を扱えないのを何とかする

ちょいちょい話題に上がってくる Let's Encrypt のルート証明書が新しくなる件ですが、少し前に 2021/1/11 からに延期となりました。まだ延期の可能性はありそうです。新しいルート証明書は ISRG Root X1 になるので、古い Android などで問題になるようです…

Ignite 2020 で発表された App Service に関するアップデート

Ignite 2020 が始まって、いつも通り Azure Update のフィードが大量に流れてきていますが、App Service 以外にはあまり興味が無いのでいつも通り App Service 周りだけまとめます。App Service のセッションは見当たらなかったですが、Book of News と Upda…

Azure Functions におけるスケーリングの基本的な考え方

最近は Azure Functions でのスケーリングに関する質問をよくされるのと、自分自身が仕事で効率良くスケーリングが可能な Function 実装を行う必要が多かったのでまとめておきます。今回はスケールアップではなく、スケールアウトの方を指しています。事前に…

Azure Functions におけるロガーの扱いとフィルタの注意点

最近の Azure Functions 開発ではバインディングやトリガーなどに必要なものだけをメソッドのパラメータとして定義して、それ以外は全て DI を使ってコンストラクタから取るようにしていますが、Azure 上のみロガーから Application Insights に送信されない…

新しい Azure Table SDK がリリースされていたので試した

Cosmos DB の Premium Table な SDK を使えと言われ続けてきた Table Storage ですが、予告されていた通りに新しい Azure SDK の仕様に則った専用の SDK が公開されました。Blobs や Queues と同じような API になっているので、特にドキュメントを読まずと…

Visual Studio で Azure Functions を作成すると文字化けする問題を EditorConfig で直す

Visual Studio や Azure Functions Core Tools などで新しい Azure Functions を作成すると、一般的な C# クラスとは異なり UTF-8 BOM 無しのファイルが生成されます。UTF-8 BOM が必要なのかどうかは議論しませんが、C# では UTF-8 BOM が無いとマルチバイ…

Terraform Cloud を使った Azure リソースの管理を試した

今後も Terraform を使っていくことが多そうですが、状態ファイルの意識した CI / CD パイプラインの作成は地味に手間です。その辺りを簡単にするために Terraform Cloud を試してみました。正直 GitHub Actions や Azure Pipelines で良いと思っていました…

Azure AD B2C が MSAL.js v2 に対応したようなので試した

MSAL.js v2 の RTM 時には Azure AD B2C は CORS 周りの機能がデプロイされていないため非対応になっていましたが、既存のテナントへの CORS 対応のデプロイが進められているようです。自分のテナントで使えるようになっていたので試しました。MSAL.js には…

App Service の実行基盤が Cloud Services から VMSS に変更されつつある話(非公式)

Private Endpoint や Azure Functions Premium Plan の検証用に West US 2 に新しくリソースを作成していた時に気が付きましたが、一部のリージョンには Web Worker が Worker Role から VMSS に変更された Scale unit がデプロイされ始めているようです。具…

ASP.NET Core 5.0 に向けて Azure 関連パッケージのアップグレードを行っておく

.NET Conf 2020 の日程も発表されて、既に Daily Build では RC や 6.0 が出ている .NET Core 周りですが、そろそろ 5.0 へのアップグレードに向けた作業を行っておくかーという気分になっています。ちなみに .NET Conf 2020 は 11 月 10-12 日での開催です…

古い WindowsAzure.Storage SDK から新しい Storage SDK (v11 / v12) へ移行する

太古の昔から使われてきた WindowsAzure.Storage SDK は未だに使えますが、そろそろ新しい SDK (v11 / v12) に移行しておくかという気分になってきたので、実際のプロジェクトで移行を行いました。まだ使っているのかと言われると反論は難しいのですが、Azur…