毎年のことながら 1 年がとても早く感じますが、年末にまとめ記事を書くようにしているので書きます。
今年は長年住んだ墨田区から港区へ引っ越しを行ったり、そして父親が突然他界したりとプライベートでの変化が多い年でした。仕事面ではありがたいことに非常に忙しい日々でした。
最近は比較的コロナの影響が少なくなってきて、ワークショップやミーティングも一部オフラインで開催するようになってきました。オンラインを中心にしつつもピンポイントでオフライン開催することで、全体の効率が劇的に上がるのを実感しているので、来年もこのスタイルを続けたいと思っています。
ここからは例年通りまとめに書きたいことを雑多に吐き出しているだけです。
7 年目も無事生き延びることが出来た
これは毎年書いているのですが、稀少がんが数年前に見つかって手術をしている関係上 9 月に毎年検査を受けていますが、今年も再発なしで問題ないという結果が出ました。
今年も定期検査頑張ったのと、がんの再発がなかったお祝い pic.twitter.com/WaNEngGVmM
— Tatsuro Shibamura (@shibayan) 2022年9月13日
手術後の定期検査以外に今年は人間ドックも受けていますが、様々な精密検査を経ましたが特に問題はないという結果となっています。一応これから人間ドックは毎年受けていくつもりです。
仕事面では過去最高に忙しい一年でしたので時間がないと言い訳をしてしまいましたが、仕事ではリアルワールドでの問題解決にフォーカスしつつ、プライベートでは純粋に興味ベースで何でも弄るというスタイルが自分に向いていることを再確認出来ました。*1
App Service と Cosmos DB を中心に仕事で利用した
ここも例年ほぼ変わらないのですが、今年も Azure の仕事だけをやってきました。Azure は他のクラウドプラットフォームと同様にサービスは非常に多く、そして進化が物凄く早いので広く浅く触るのではなく、特定のサービスに特化してその分野のエキスパートになるのがお勧めですね。
自分の場合は App Service (Web Apps / Azure Functions) と Cosmos DB が該当します。とはいえ他の知識が要らないかというとそういうわけではないので、それ以外のサービスも興味ベースで広く浅く触る日々です。
この後は今年ブログに書いた Azure 関連エントリでのおすすめを 3 つ紹介しておきます。
今年も意外に Azure AD B2C を使う機会が多かったので、App Service Authentication や MSAL との組み合わせを再確認することもありました。特に Custom Policy のカスタマイズについてはかなり知見が増えたと感じているので、公式のスターターを改善した Boilerplate を作成して自分用にメンテナンスしています。
Azure Light-up と ZEN Advisor を継続して頑張った
実際の仕事ですが、今年も ZEN Architects の三宅さんと一緒に Azure Light-up を開催したり、ZEN Advisor の中の人業を続けていたりと大きな違いはありませんが、純粋に数が多い年でした。質問の内容が年々高度になってきているので Azure の活用が進んでいるのだと感じています。
今年も Azure Light-up の事例が公開されているので、興味がある方は以下の記事を参照してください。
ZEN Advisor の事例は一部取材が入ったので珍しく顔出しで喋っていますが、相変わらず本名が出る率が低く、常に shibayan と呼ばれるのが特徴です。
他には Azure 周りの専門的な知識は ZEN Advisor を使ってギャップを解消していただきつつ、実際のエンジニアの方がプロダクト開発に集中できるようになったという観点の事例もあります。
事例になったお客様以外にも、現在進行形で多くのお客様に対して ZEN Advisor で支援させていただいています。来年も期待を上回っていけるように頑張っていきたいと思います。
オンライン・オフラインイベントで喋った
コロナの状況が変わるにしたがって、今年はオフラインでのイベントが増えました。とはいえ基本はオンラインなのは変わらないのですが、.NET Conf 2022 Recap イベントでは福岡で話をさせてもらいました。
それ以外にもこれまで通り Hack Azure 枠でいくつか話をしました。今年の後半は全員やばいぐらい忙しかったので開催できていないですが、来年の前半はきっと開催できるはずです。
久し振りにオフラインで話をしましたが、自分は一方的にセッションという形で話すよりも、ラウンドテーブルのような形で双方向かつ出たこと勝負の話をするのが好きだと再確認しました。来年はそういう形式で話す機会が更にあれば嬉しいですね。
OSS 開発・コントリビューションもそこそこ頑張った
今年は後半が仕事でかなり忙しかったので、あまり OSS 開発周りは進捗が思ったように出ていませんが、継続的に Acmebot や Sharprompt などの開発は行っています。直前に以下のエントリで詳しく書いたのでこちらを参照してください。
コントリビューション面では今年もいくつか Pull Request を作成しているので、その中で個人的に印象深いものをピックアップしておきます。
特に OpenCV の Windows on ARM 環境上で ARM64 NEON を有効化するパッチは、パフォーマンス面でかなり効果があったので、マージされたのは非常に嬉しいですね。
来年も継続的にコントリビュート出来るように時間を作って頑張りたいと思います。
振り返りのまとめ
今年は仕事面とプライベート面の両方がかなり忙しかったので時間がないことが多かったのですが、おそらく来年以降は多少落ち着くと思うのでブログ書きと趣味開発の方もペースを戻していきたいと思っています。
最後に 2022 年のアクセスの多かったブログエントリを紹介して終わりにします。2022 年に書いたものだけをフィルタしているので Azure の話が多いです。
- .NET 6.0 にアップグレードすると ReadyToRun ビルドが失敗するようになったのを直す
- GitHub Codespaces と Prebuilding Codespaces を使ってサクサク起動する Miniconda の環境を構築する
- Azure AD と App Service Authentication を使って Web App と Web API を保護する
- リモートワーク強化のために NZXT Capsule と Webex Desk Camera を導入した
- Azure AD における Client Secret の期限切れ問題を Terraform でスマートに解決する
- Cosmos DB SDK v3 に追加された ReadMany API を使って効率的に複数項目の取得を行う
- Azure AD B2C が標準で TOTP (Authenticator App) を使った多要素認証に対応したので試した
- Cosmos DB の直接モード利用時に Application Insights で詳細なテレメトリを収集できるようにする
- Azure Storage の Blob Inventory をイベントベースで Azure Functions から利用する
- Managed Identity への Microsoft Graph アクセス権の付与を Terraform Azure AD Provider で行う
来年も引き続き Azure 周りを全力で楽しんでいきたいと思います。それでは良いお年をお迎えください。
*1:例えば Windows on ARM 向け対応や Windows App SDK の知識は仕事に全く役立っていないけど面白いからやっている