だるやなぎ位置情報 API を実装するために Azure WebJobs SDK を久しぶりに NuGet で調べたら、久しぶりのバージョンアップで 0.3-beta が公開されていました。
NuGet Gallery | Microsoft.Azure.Jobs 0.3.0-beta
何と、今回はパッケージ ID と名前空間が変更されています。Windows Azure から Microsoft Azure に名前が変わってから、初めて名前空間が変わったパッケージになるんではないでしょうか。
ちなみに名前空間以外にも属性の名前が少し変わっていますので、対応付けを行っておきます。
0.2.x での名前 | 0.3 での名前 |
---|---|
BlobInput | BlobTrigger |
BlobOutput | Blob |
QueueInput | QueueTrigger |
QueueOutput | Queue |
Input/Output という名前は止めて、Trigger という名前だけを使うようにしたみたいです。確かに、キューや Blob に追加されたタイミングで動くのでトリガーのがわかりやすいかもしれません。
簡単にサンプルコードを提示しておきます。
class Program { static void Main(string[] args) { var host = new JobHost(); host.RunAndBlock(); } public static void ProcessQueueMessage([QueueTrigger("webjobs")] string inputText, [Blob("container/blob")] TextWriter writer) { writer.WriteLine(inputText); } }
それ以外の目立った変更点は特に見当たらないので、属性名と名前空間を変えるだけで対応出来ると思いますが、アップデートを直接行うことは出来ないので一度古い SDK をアンインストールする必要があります。
Uninstall-Package Microsoft.WindowsAzure.Jobs Uninstall-Package Microsoft.WindowsAzure.Jobs.Host Install-Package Microsoft.Azure.Jobs -Pre
パッケージマネージャコンソールから叩き込むコマンドはこんな感じでしょうか。
今回のバージョンからは、サービスバスのキューやトピックを使うためのパッケージも用意されています。
NuGet Gallery | Microsoft.Azure.Jobs.ServiceBus 0.3.0-beta
使い方は ServiceBus 属性と ServiceBusTrigger 属性が追加されているので、ストレージの時と同様にパラメータに指定してあげるだけです。非常に簡単ですね。接続文字列は JobHostConfiguration にプロパティが用意されているので、設定するだけのお手軽仕様です。
WebJobs SDK のアップデートと同時に Azure Web サイトにインストールされている Azure WebJobs Dashboard もバージョンが 0.3.1 にアップデートされています。
あと、あまり関係ないですが Kudu や Monaco もアップデートされています。