何となく Kudu にログインしたらバージョンが 1.27 系にアップデートされていましたので、変更点をいろいろと洗い出してみました。Kudu 以外の変更点もついでに含みました。
Microsoft アカウントを使ったシングルサインオン
今までは Git / FTP 向けに設定したユーザー名とパスワードを使った Basic 認証のみでしたが、Microsoft アカウントを使ったシングルサインオンに切り替わったようです。
なので、Kudu にログインすると右上にログイン中のメールアドレスが表示されるようになりました。
ユーザーインターフェースの整理
ナビゲーションバーがどんどん横に長くなっていましたが、このバージョンで Diagnostic dump / Log stream / Web hooks が Tools というドロップダウンメニューにまとめられました。
利用頻度の高くない機能がまとめられた感じですね。
Process Explorer の機能強化
Web インターフェースでここまで必要なのかと思うぐらいに機能が強化されました。
スレッドの開始アドレスとかどこで使えばいいのかわかりません。Process Explorer はプロセス右クリックで殺すことが出来るので、プロセスがゾンビ化した時とか便利だと思います。
WEBSITE_SKU 環境変数の追加
今までは Web ホスティングプランのモードを知るためには WEBSITE_COMPUTE_MODE 環境変数と WEBSITE_MODE 環境変数の両方を見る必要がありました。
しかし、基本モードが追加されたタイミングで標準との判別が出来なくなったからか、WEBSITE_SKU 環境変数が追加されていました。
モード | WEBSITE_COMPUTE_MODE | WEBSITE_MODE | WEBSITE_SKU |
---|---|---|---|
無料 | Shared | Limited | Free |
共有 | Shared | Basic | Shared |
基本 | Dedicated | Basic | |
標準 | Dedicated | Standard |
表にしたらこんな感じです。
WEBSITE_SKU 環境変数の値は Web ホスティングプランのモード名そのままになっていますね。
Python 3.4 の追加
今までは Python 2.7.3 のみに対応していましたが、システムにはこっそりと Python 3.4 がインストールされていました。
3.4 の追加に関係してかはわかりませんが、Python27 へのパスが追加されていたので、特に対応することなく Python を Debug Console で叩けるようになりました。
そして Python 3.4 を使うためには、今のところは絶対パスで叩く必要があります。しっかりと wfastcgi.py も入っているので、そのまま FastCGI と WSGI を使ったアプリケーションを動かすことは出来そうです。
恐らく近日中には管理ポータルから Python バージョンの選択が可能になるのではないかと思います。