しばやん雑記

Azure Serverless とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

de:code 夏まつり #2 フォローアップ (Azure パート)

昨日の夜に YouTube Live で配信された de:code 夏まつり #2 というイベントに Azure 担当として参加して、なんと!あの超有名な世界のぶちぞう RD と一緒に Azure 最新情報トーク(自称)をしました。

ちなみにこのタイトルは某森口さんが付けてくれました。謎の漫才師っぽさあります。

[19:05 - 19:30] こすもすえび&しばやんの「Azureアンカンファレンス~Azureについては俺たちに聞け(ばええやろ)」~ - こすもすえび/しばやん

5月に開催されたMicrosoft Build 2020で発表されたアップデートを始め、気になるAzureの最新情報を話します。

使用したスライドはぶちぞう RD が用意してくれたものです。圧をかけて公開してもらいました。

Teams でスピーカーが全員参加する方式だったので、実際の YouTube Live では以下のように表示されていました。レコーディングが色々と処理された後に公開されるらしいです。

ここから先は少し真面目にフォローアップを行っておきます。25 分だと皆のエンジンがかかってきたところで終わるのでなかなか厳しい感じでした。

Cosmos DB のアップデート凄い

世界のぶちぞう RD のフレンドである Mark Brown から様々なアップデートの話がありました。

  • Autoscale (旧称 Autopilot, GA)
  • Serverless Plan (間もなく)
  • Full Change Feed (間もなく)
  • Point In Time Restore (話さなかったけど間もなく)

Serverless Plan と Full Change Feed はかなり期待しています。Materialized-view や Event-driven なアプリケーションなどが、これまで以上に簡単に実装できるようになるはずです。

PITR も Change Feed ベースで実装されるのかもしれません。Blob Storage の PITR は Change Feed と Versioning の合わせ技でした。

一先ずは Serverless Plan のリリースを非常に楽しみに待っています。もちろん Change Feed も。

待望の Static Web Apps

Static Site Generator や JAMstack のデプロイに最適なサービスがリリースされましたが、この辺りは三宅さんの独壇場なので多くは語らずに記事の紹介だけにします。

不具合や要望があれば、以下のリポジトリに Issue を作成すると良いです。

既にいくつかは GA までに対応するラベルが付けられているので、適当に流し見しても良いでしょう。

Analytical Store と Synapse Link はめっちゃ良い

Preview に申し込んだのに有効にならないままリリースされた Analytical Store と、Azure Synapse Analytics に取り込むための Synapse Link がめっちゃ良さそうという話をしました。

Cosmos DB に溜まっているデータを自動的に Analytical Store に同期して、Synapse Link 経由で Spark などを使った分析が行えるのはかなり熱いですね。

関係ないですが SQL DW を Synapse Analytics に変更したのは良かったと思います。響きがかっこいい。

Azure Storage 周りも地味に更新

数年前は Azure Storage にアップデートが全然無いという暗黒期みたいなのがありましたが、最近は様々な新機能が追加されていて面白いです。

  • GZRS (GA)
  • Account Failover (GA)
  • Versioning (Preview)
  • Change Feed (Preview)
  • Object Replication (実質 Limited Preview だと思う)

舌をかみ切りそうな RA-GZRS はともかく、それ以外は DR / HA に対応したシステムを構築するのに役立ちそうなものばかりです。

Object Replication に大注目していたので一通り検証していますが、Change Feed の更新が遅いからかレプリラグが思っていたより大きかったのが残念です。

フィードバックはしているので GA までに多少なりとも短縮と、目標レプリ時間の SLA が提供されると良いなと思います。面白い機能だと本当に思います。

Regional VNET Integration と Private Link が素敵

Azure Serverless (PaaS) 大好き野郎としてはこの辺りの素晴らしさの話をしたかったのですが、時間がなかったのでこのフォローアップで触れます。

  • Linux の Regional VNET Integration が GA
  • ついでに Linux の Hybrid Connection も GA

Build 2020 が終わった後にリリースされました。App Service チームは元々 Build や Ignite に合わせてリリースしない傾向があるので、定期的にブチザッキを確認するのが良いです。

Regional VNET Integration を使うと何が嬉しいのかは以前に書いたので、興味がある方はこっちを参照してください。App Service Environment の存在を最近は忘れつつあります。

ExpressRoute 経由や Azure PaaS へ Service Endpoint ではなく、セキュアかつプライベートな接続が必要な場合には Private Link というか Private Endpoints を使います。

Private Endpoints を作成すると、VNET 内に Private Endpoint / Network Interface / Private DNS Zone が作成されて、プライベート IP で各サービスに接続出来るようになります。

かなり強力だと思う点がリソースグループやリージョン、サブスクリプションといった境界を越えて Private Endpoints を作成できることです。単純に全て Private Link という発想ではなく、Service Endpoint と上手く使い分けていきましょう。

ちょっと前に App Service への Private Endpoints も全てのパブリックリージョンで使えるようになりました。追加設定は必要ですが、App Service から Private Endpoints 経由の接続も行えるようになっています。

API Management の Consumption が日本にない罠

最中に何回か Redis Cache みたいなデプロイに数十分かかるようなサービスはダメだと話をしましたが、API Management の Consumption 以外もそれに該当するサービスです。

何故か Japan East / West の両方共に Consumption がデプロイされていないので、低レイテンシな環境で使えないのがかなり厳しいです。一番近いのは韓国中部です。

前のリリースから半年たったし増やして欲しいですが、COVID-19 のせいで遅れていそうな気配です。

SignalR Service の Plan 切り替え時の注意点

クイズ大会用アプリでテストの時は動いていたのが、本番だと上手く動かなくなってしまったらしく、裏側に移動して数人で問題解決に勤しんでいました。

429 が出ていたので一瞬で Plan の問題だと分かったので、Free から Standard にスケールアップすればすぐ解決!と思いましたが、Azure Portal には以下のような警告が出ていました。

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Free と Standard は別のシステム構成になっているらしく、Plan の変更時には IP アドレスが変化するというものです。Azure Search のように Plan の変更は禁止にした方が安全な気がしますね。

Standard への変更に時間がかかってしまうので、今回は新しく Standard のインスタンスを作成して対応したという話です。対応自体はほんの数分で完了しました。

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ちなみにクイズ中の SignalR Service のメトリクスグラフを載せておきます。クイズ開始時に急に接続数が増えているのが分かりますね。

その他

Bonsai とか Q# とかは世界のぶちぞう RD に全て任せているのと、よく分からないので言及はしません。関係ないですけど Limited Public Preview って一体どういうことなのかという気持ちが少しあります。

後はブチザッキを読んでおけば良いです。フィード登録するか、毎週木曜日に見に行けば更新されています。

今後も継続的にブログ更新されるはずなので、安心感しかありません。自動化みたいな話が出ていましたが、私たちは世界のぶちぞう RD の手作業によるキュレーションを期待しているのです。

雑に喋りすぎてもう呼ばれない可能性がありますが、また機会があればどこかでお会いしましょう。