朝起きて Twitter を眺めていると Alder Lake 世代の Intel NUC が秋葉原に入荷したという情報が入ってきました。ほぼ毎回このパターンで Intel NUC を買っている気がしますが、今回も抗えませんでした。
NUC には WSL 2 や Docker、Visual Studio Preview などを入れている関係上、使えるコア数が多いに越したことはないので 12 コア 16 スレッドは魅力的です。
更新:Intelの最新NUC「Wall Street Canyon」がデビュー、12コア/16スレッドのCore i7/i5モデル入荷 https://t.co/pFt6iafS2F #自作PC #Intel #小型PC pic.twitter.com/anNrkayUVM
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba) 2022年9月2日
既に Alder Lake で PC は 1 台組んでいるのですが、ゲーミング向けに Core-i5 12400F という E コアの無いモデルを選んでいたので、今回の Alder Lake NUC が初の E コア搭載となります。
言い訳はこのくらいにして、トレーニング後にアキバのアークに行ってみると、普通に Core i7 を搭載した NUC の在庫があったので 3 秒ぐらい考えて購入しました。例によって電源ケーブルは付いていないのですが、今の NUC の分を流用することにしました。
箱は Tiger Lake NUC とほぼ同じだと思います。昔の NUC に比べると高級感がある箱です。
Alder Lake なので DDR5 で組めるかと期待しましたが、SO-DIMM の DDR5 は入手性に難があるためなのか DDR4-3200 までの対応となっていました。少し残念ですが、それならと Tiger Lake NUC に刺さっているメモリを流用することにしました。Tiger Lake NUC も DDR4-3200 なので全く同じです。
Tiger Lake NUC では PCIe 3.0 の SSD にしておいたのですが、今回は PCIe 4.0 の SSD へ変更しようと思ったので流用はせずに新しく買うことにしました。何の因果か Alder Lake NUC の発売と同じ日に元 Intel のソリダイムが新しい SSD を販売開始していたので、Solidigm P41 Plus の 1TB をノリで買ってみました。
ニュースサイトやプレスリリースしか検索では出てこず、レビューやベンチマークは全くヒットしなかったので謎の SSD という感じです。
6670 の株主優待を使いたかったのでパソコン工房で購入してきました。店員さんとソリダイムの SSD について多少雑談しましたが、まあそうなるよなという感想しか共有できないです。
メモリと電源ケーブルは以前の NUC から流用するので、今回の買い物は NUC 本体と SSD のみです。
組み立てた結果と CPU パフォーマンス
何となく Twitter のスレッドで組み立てを実況してみたので、興味がある方はこちらを参照してください。
Alder Lake NUC と謎の SSD pic.twitter.com/3sGBMz9tLU
— Tatsuro Shibamura (@shibayan) 2022年9月2日
Windows 11 Pro をサクッとインストールして、まずは CPU-Z を使って情報確認と簡易ベンチマークの実行を行いました。Tiger Lake では AVX-512 が使えましたが、Alder Lake は E コアの関係上対応していません。
簡易ベンチマークの結果は同じ Alder Lake の Core-i5 12400F にシングルスレッドで勝っています。
ちなみに Ryzen 9 5950X にも勝っているのでかなり優秀ですね。マルチスレッドはコア数が大幅に増えているので Tiger Lake NUC の倍ぐらいのスコアでした。
CPU のパフォーマンスは Tiger Lake よりもかなり向上しているので不満はありません。今後 NUC 上で作業を行った時の変化が楽しみになりました。
SSD パフォーマンスと補足情報
そして謎の SSD ことソリダイム P41 Plus ですが、そもそもカタログスペック上は PCIe 4.0 の NVMe SSD としては普通に遅い部類なので、何か特徴が無いと買いにくいです。
組み立ててみて特徴が出ることを期待しましたが、結果としては特に目立った特徴はなく、普通に PCIe 4.0 の SSD としては遅いなと感じました。
これで価格が安ければコスパ良い SSD になりそうなのですが、現実はあと 1000 円払えば Samsung の 980 PRO が買えてしまうので、ぶっちゃけこの性能と価格だと選ぶ理由が無い気がしています。
と、ここまで確認した後にパフォーマンスを引き上げるには、ドライバーと専用のソフトウェアをインストールする必要があるということだったので再度試しました。
ドライバーをインストールするとアンインストール出来ないと脅してきますが、気にせず進めます。
両方ともソリダイムの Web ページからダウンロードリンクに飛べます。実際のダウンロード先は Intel だったのが少し面白かったです。最近の SSD らしく管理アプリもデザインが若干モダンです。
ファームウェアの更新や SMART 情報が詳細に確認できるので結構便利そうです。知りたいことが 1 つの画面にまとまっているので、このアプリケーションは良い感じです。
ドライバーをインストールして、謎の Performance Booster を実行した後に試したのが以下になります。
全体的に向上はしていますが、シーケンシャル性能もほどほどでランダム性能もほどほどという感じです。
スコア的には高速な PCIe 3.0 の SSD という感じなので、この価格だと他の高速な PCIe 4.0 の SSD を選ぶのが良い選択肢になりそうです。