しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

SQL Database のエディション選びには注意した方が良い話

やっと重い腰を上げて東アジアで 1 年ほど動かしているサービスを、ついに東日本へ移動させることにしました。そして今日リハーサルとして SQL DB のデータを東アジアから東日本へ、BACPAC を使って移動させてみたのですが、そこでめんどくさい罠に引っかかりました。

ちなみにインポートを試みたのは以下のようなデータベース。

総レコード数 実データサイズ BACPAC のサイズ
約 200 万レコード 約 1.4GB 約 130MB

正直、全然大きくないデータベースだと思いますが、Azure 管理ポータルから BACPAC を Standard S1 を選択してインポートすると 2 時間弱かかってしまいました。

余りにも遅いので Twitter に書くと、Azure MVP になった近江さんからコメントが。

確かに最初は P1 にしようかと思ったのですが、正直ここまで遅いとは思っていませんでした。

後から試した感じでは、S2 なら Web エディションで使っていたアプリケーションぐらいなら動くかなと思いましたが、インポート時には S1 か P1 しか選べないようになっているんですよね。

インポートする BACPAC が非常に大きい場合には P3 を選びたくなりますが、何故か出来ないみたいです。

ここでちょっと 1 GB の DB を使った場合の値段を簡単に比較。以前のエディションでは DB のサイズによって課金 + スロットリングという仕様になっていたので、割とパフォーマンスが良かったです。

Web / Business Basic Standard Premium
¥1,151.58 ¥288 ¥2,346 / ¥11,526 ¥53,550 / ¥107,202 / ¥428,808

これは個人的な感覚になりますが、1GB ぐらい DB を使っている場合には S2 がギリ同じぐらいのパフォーマンスが出てる気がしました。しかし、値段は 1,151 円に対して 11,526 円という 10 倍近い差となってます。*1

とにかく Standard S1 は実際のアプリケーションでは全く使い物になりませんでした。そして一つ上の S2 はプレビュー中で 50% 引きされているにもかかわらず、東日本だと 1 万円を超えてしまうので、最近実装された切り替え機能を使って Web エディションに戻している自分がそこにいたのでした。

終わり。

*1:ちなみに S2 は 50% 引き中でこれ。払えないわ!!