しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

ASP.NET SignalR 1.0 が公開されました

ASP.NET and Web Tools 2012.2 の正式版と同じタイミングでリリースされました。これで安心して開発出来ますね。

リリースノートは GitHub にて公開されています。

SignalR/ReleaseNotes.md at master · SignalR/SignalR · GitHub

機能的には RC の段階で完成していたので、1.0 リリースでは基本的にバグ修正とパフォーマンス向上がメインですね。

しかし以下の 2 点だけ破壊的変更が入っているので注意しましょう。

  • Disable CORS by default (#1306)
  • Don't return error text by default for hub errors (#923)
    • This means that exception messages are turned off by default
SignalR/ReleaseNotes.md at master · SignalR/SignalR · GitHub

CORS ってのは Cross-Origin Resource Sharing のことです。つまり、クロスドメイン通信が今まではデフォルトで有効になっていたけど、RTW ではデフォルトで無効にしておいたよってことです。セキュリティ的な面から見ても妥当な判断だと思います。

そして、今までは SignalR のハブでハンドルされない例外が投げられた場合には、クライアントへのレスポンス内にメッセージ(スタックトレース込み)が含まれていたのですが、これがデフォルトで無効になりました。

  • ScaleOut with Redis/Service Bus
    • Scale Out with SignalR using ServiceBus or Redis
    • Scaleout using Azure Service Bus or Redis is still under development. If you are using 1.0.0-RC2 versions of the ScaleOut packages then please upgrade to 1.0.0-RC3 if you want to use SignalR 1.0.0

スケールアウト用のメッセージバスに関してはまだ正式版になっておらず、RC3 というバージョンが 1.0.0 向けに同時に公開されています。実際に使う場合にはちょっと注意しておく必要がありそうです。

関係ないけど 0.5.3-1.0.0 RC ぐらいまでのバージョンを使ってた場合は、今回の 1.0.0 でプロトコルバージョンが変わってるから注意!