しばやん雑記

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App Service Environment v2 がリリースされたので v1 からの変更点を調べてみた

最近はあまり ASE について興味を持っていなかったのですが、今朝 ASE v2 がリリースされたと聞いたので v1 との違いに注目して調べてみることにしました。

ドキュメントは一部更新されているみたいですが、まだまだ足りていない印象です。

恐らく詳細に関しては @kosmosebi がブチザッキに書いてくれるはずなので、例によって自分の興味のある部分だけ見ています。ASE v1 は知っているという前提なので注意。

ASE v2 を作成するのは非常にシンプルで、名前とリソースグループ、そしてリージョンを選択するぐらいで作れます。既存の VNET への参加も勿論できます。

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今日は ASE v2 以外にも ILB ASE で WebJobs サポートなどもリリースされたらしいですね。

料金プランの変更

これまでの ASE v1 では Frontend Pool に最低でも P2 が 2 台、Worker Pool に P1 が 1 台必要でした。つまり 1 か月間動かす場合には最低でも 113,832 円必要です。*1

新しい ASE v2 では基本使用料的なものが導入されていました。正直まだよくわかっていませんが、説明を読む限りでは Frontend Pool や File Server などの費用が含まれているようです。

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App Service Plan の数に関係なく、最低でも上の金額が必要となるみたいですね。ちょっと自信ないです。月額で表示されていますが、一応時間割されるらしいです。

なので ASE v2 を使う場合には最低でも 130,533.89 円かかりそうです。ちょっと高くなりました。

インスタンスが Dv2 ベースに

ASE v1 と比べて v2 は少し価格は上がったように感じますが、v2 では利用可能なインスタンスが Dv2 にアップグレードされているので、パフォーマンスは確実に v1 よりも上がっています。

新しく App Service Plan を作成する際に I1 から I3 で選ぶことが出来ます。

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ストレージも v1 の 500GB から 1TB に増えているので、実質値下げと言っても過言ではないと思います。ローカルストレージも SSD になり、CPU とメモリのバランスも良くなりました。

ただし素の Dv2 から比べると結構高いので、ASE 専用インスタンスと捉える必要があります。

Worker Pool から Isolated Worker に

事前に 3 つの Worker Pool のどれかに対してインスタンスと数を割り当てておく必要があった ASE v1 に対して、ASE v2 では通常の App Service と同じように App Service Plan を作る形になりました。

作成されたインスタンスは ASE によって管理されているので、追加の作業が必要になることはないです。

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スケールアップも App Service Plan の設定から行えますが、例によってスケール完了までには時間がそれなりにかかるので注意が必要です。

しかし ASE であることを感じさせずに、Web App などを作れるので便利になりました。

Storage が Azure File から変更

料金部分に File Server とあったので気になっていましたが、v1 ではコンテンツのストレージとして Azure File が使われていたのに対して、v2 では通常の App Service と同じ方式になってました。

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Azure File を使うとシンプルになって良さそうでしたが、パフォーマンスが悪かったので仕方ないです。

Frontend Pool のスケールが自動に

確か v1 では手動でスケールさせる必要があったはずですが、v2 では App Service Plan のインスタンス数に応じて自動的にスケールさせることが出来るみたいです。

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標準では I2 が使われている感がありますが、更にパワフルな I3 を使うことも出来そうです。ただし追加料金が必要になるようなので、課金周りがはっきりするまでは選びにくいですね。

色々と書いてきましたが、個人的にはインスタンスが A シリーズから Dv2 シリーズに変更になったというのが一番魅力的でした。通常の App Service も早く Dv2 ベースに切り替わってもらいたいものです。

*1:\45,532.80 * 2 + \22,766.40 * 1 = \113,832