11/20 から開始された技適未取得機器を用いた実験等の特例制度を使って、Surface Pro X の Wi-Fi / Bluetooth を使った検証を行えるようにしました。Surface Pro X は ARM64 の CPU を載せているので、アプリケーション開発者としては検証環境として非常に重要です。
最初は勘違いしていましたが、この特例制度を使って試せるのは Wi-Fi と Bluetooth で LTE は無理です。
なのでスマホなどの LTE 周りは非常に難易度が高いですが、アプリケーションの検証には Wi-Fi が使えれば大体良いので、今回の Surface Pro X にとっては最適な感じです。
届出に必要な情報を集める
送信出力が 200mW 以下のデバイスのみ対象になっていたので、FCC ID を確認して調べておきました。Surface の FCC ID は以下のページにまとめられているので、簡単に調べることができます。
https://support.microsoft.com/en-us/help/4465092/regulatory-information
便利なサイトがあったので、こちらを使って出力が範囲内か確認しておきました。
Surface のモデル名は Surface アプリを使うか、キックスタンドの裏とかを探せば書いてあります。
他にもシリアル番号も必要だったので、同じく Surface アプリから確認できたものを使いました。
実際の申請の流れ
総務省の電波利用ホームページから空メールを送信すると、届出書作成支援ツールへのリンクが返ってくるので、そのページから必要な情報を入力して届出書を作成するだけでした。
既報の通り個人の項目もあったので簡単でした。一通り入力後は印刷してサインするだけで終わったので、思ったより手間はかからなかったです。作成した届出書は郵送すれば良いのですが、今回は九段にある総務省 関東総合通信局に直接持ち込んできました。
I'm at 総務省 関東総合通信局 in 千代田区, 東京都 https://t.co/DDPkXwSHKE
— しばやん (@shibayan) 2019年11月20日
お昼直前に持ち込んできましたが、明らかに自分以外に誰も持ち込んでなさそうな雰囲気でした。簡単にデバイスと実験内容について聞かれたぐらいで受理されました。
持ち込みの場合は即日と聞いていましたが、お昼後には受付のメールが届きました。このメールが届いた後から実際に利用が可能となるようでした。
ちゃんとメール来たんやで(^ω^) pic.twitter.com/emFUknRqj8
— しばやん (@shibayan) 2019年11月20日
このメールには変更や廃止に必要な一時コードが載っているので、削除しないように大切に保存します。
これで Surface Pro X の Wi-Fi と Bluetooth が 180 日間、実験目的で使えるようになりました。
しっかりと x86 エミュレーションの検証や ARM64 への動作確認を行っていきます。