ずっと ARM64 な CPU が載った Windows 10 PC が動作検証用に欲しかったので、Surface Pro X の発売予定日に合わせてハワイまで行って買ってきました。
公式ブログや Panos は 11/5 に発売みたいに言ってましたが、実際には 11/6 の午後になるまで在庫は入っていませんでした。発売日に買えないとか印象悪すぎなので MS はマジで改善してほしい。
購入したモデルは 8GB *1 RAM / 128GB SSD の一番安い $999 のやつです。動作検証用なのでメモリや SSD は大して必要なかったので、コスパ重視しました。CPU は同じなので問題ないです。
ちなみに店頭には 8GB モデルしか入荷しないようだったので、16GB はオンライン専売のようです。
持って行っていた Surface Laptop 3 と並べてみました。ベゼルは上側は Laptop 3 とあまり変わらないですが、横側はかなり細くなっているので画面は思ったより広いです。
持った感じはかなり薄くて軽かったので驚きました。実測は分からないですが、感覚的には iPad Pro より Surface Pro X の方が薄く感じました。デカくて薄い板という感じです。
Windows 10 Home が入っていますが、プロダクトキーを入れたら Pro にアップデート出来そうです。
CPU の詳細は定番の CPU-Z や Coreinfo が ARM 系に対応していないので、まともに情報は取れませんでしたが、ARMv8 系で Qualcomm という情報だけは取れました。
海外のレビューだとバッテリーの持ちが悪いという話が出てましたが、思ったより CPU クロックが下がらない印象を持ったので、それが関係している気がします。
発売日に配布されたファームウェアアップデートによって改善された感はあります。ちなみに例によって技適マークはついていないので機内モードで弄っています。
クロックの変動幅は 1GHz ~ 3GHz ぐらいのようなので、Intel みたいに 400MHz まで落ちたりしないみたいです。8 コア載ってますが恐らく big.LITTLE なので、単純に比較はできないでしょう。
メモリ周りは LPDDR4X-2133 なので Laptop 3 のやけくそ LPDDR4X-3733 と比べると差が大きいです。
Surface Laptop 3 もそうでしたが、Surface Pro X もストレージ周りが改善されている感じがあります。持っている Surface Book 2 よりスコアは上回っていました。
NVMe 1.3 対応で基本的には Laptop 3 とほぼ同じスペックのようでした。特に不満はありません。
ARM64 に対応したアプリ・ライブラリを作る
海外のレビューではアプリの互換性周りを死ぬほど突っ込まれてましたが、ARM64 の CPU を乗せた時点でそんなことは分かり切っているので気にしていません。
開発者らしく ARM64 対応を行っていって、ネイティブで動作するようにする方が建設的な発想です。
ちょうど HoloLens 2 の出荷も発表されたので、ARM64 への対応モチベーションは高くなっていくと考えています。アレも中身は Snapdragon 850 なので最適なパフォーマンスを出すには ARM64 が必須のはずです。
既に ARM64 向けにもビルドした UWP アプリケーションを公開していましたが、実機での確認が出来ないのでどうしようもなかったのですが、Surface Pro X を使って問題なく動作することを確認できました。
これまで確認しようがなかったからなぁ pic.twitter.com/HeCAaAetQY
— Tatsuro Shibamura (@shibayan) 2019年11月7日
この UWP アプリケーションの ARM64 対応のために、非対応だったライブラリに対して Pull Request を投げて ARM64 に対応してもらったりもしたので、実機があると貢献もはかどりそうです。
*1:1かずあき