少し前から Azure Portal のトップページにある Resource groups を選択すると、単純にリソースグループの一覧が表示されるだけではなく、Resource Manager という専用のブレード内にあるリソースグループ一覧が表示されるようになりました。ナビゲーションからも Resource Manager として検索すると直接飛べるようになっています。

この Resource Manager というブレードは名前からわかるように Azure の足回りに関係する項目がまとまっています。単純にリソースグループや管理グループの一覧が表示出来るわけではなく、Tools に非常に便利な機能が揃っています。

実際のところ、これまでも Azure Portal の何処かには存在していたのが集約されただけっぽさはありますが、Resource Manager という項目でまとまっていることが非常に重要です。特に個人的には Resource Graph Explorer と Resource Explorer がマニアックですが特別便利だと感じています。ARM API Playground は az rest でも実現出来ますが、ブラウザで出来た方が認証面含めて楽なので痒い所に手が届く機能です。
ここからは簡単にそれぞれの機能について説明しておきます。ぶっちゃけ Resource Explorer と ARM API Playground について書きたかっただけです。
Resource Graph Explorer
既に知っている人も多いはずですが、Resource Graph Explorer が検索で辿らなくても Resource Manager から簡単にアクセスできるようになりました。Resource Graph は Azure Portal でも使われているリソース検索のための機能です。シンプルに言ってしまえば Azure リソースに対して KQL でクエリを実行できる機能です。

KQL が使えるのでリソースの設定値などプロパティの値に対して検索を実行できるのが特徴です。昔は KQL を覚えるのが大変でしたが、今は LLM に任せることが出来るので使うシナリオは増えているかと思います。
アップグレードや移行が必要なリソースを検索するのに便利です。実際に Azure Advisor の Workbooks では Resource Graph をフル活用してサービスのリタイアと関係するリソースの一覧を出しています。
Resource Explorer
個人的に一番使っていたサービスですが、独立したアプリケーションとして提供されていた Resource Explorer が Azure Portal に組み込まれました。UI はシンプルになってしまいましたが、リソースの JSON を直接編集できるので Azure Portal で設定できないプロパティを直接弄るのに使います。

Azure Portal では殆どのプロパティがちゃんと UI で変更可能になっていますが、App Service のような機能が多いサービスは UI が間に合っていないケースが存在し、特に困るのは認証の設定が Azure Portal では一部しか用意されていないことです。
この authsettingsV2 は設定値が多くて Azure CLI で変更するのが大変なので、一部だけ変更できる Resource Explorer はかなり便利に使えます。本番環境の構築では ARM Template や Terraform を使うので問題はないのですが、動作検証や PoC などでサクッと試したい時に重宝します。
ARM API Playground
Resource Explorer でほぼ同じことが実現出来ますが、Azure Resource Manager の REST API を直接叩きたい時には ARM API Playground が使えます。古い Resource Manager には Raw モードという同じような機能が用意されていましたが、ARM API Playground で同じことが出来ます。

Azure CLI の az rest で全く同じことが出来ますが、やはりブラウザ上で実行出来るのは非常に便利です。Azure CLI のインストールが必要なく、テナントの切り替えも容易なのはかなりのメリットです。
膨大にある REST API を直接実行したいというシナリオは正直あまりないと思いますが、こういった低レベルな API 呼び出しが行える環境があるというのは安心感があります。
Resource Explorer では VM の停止や Azure Functions のトリガー同期といった処理は実行できないため、そのような場合には ARM API Playground が利用できます。マニアックですが意外に便利な時があります。