しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

Microsoft Build 2023 に現地参加してきた

これまで 2 本ほど Build 2023 関連のエントリを書いてきましたが、最後は Microsoft Build 2023 に現地参加してきたという内容です。MVP Global Summit には比較的参加してきましたが、Build への参加は初めてだったので現地の熱気を感じられて非常に楽しかったです。

終わったばかりで気の早い話ではありますが、来年も開催される場合には現地参加したいと思っています。

コロナ前までの Build は古い方の Seattle Convention Center Arch で開催されていたようですが、今年は新しく出来た Summit の方で開催されました。レジスト時に予約できるホテルの一つでもある Hyatt Regency Seattle の目の前にあるので、ここに泊まると非常に行き来が楽になります。

かなり大きいコンベンションセンターですが、これを全て貸切って開催されたので規模がやばいです。

中は新しいだけあって非常に綺麗です。天井には木を使った和風な装飾があってなかなかオシャレでした。

地下に駐車場があって朝の 7 時までに入ると安くなるみたいでしたが、今回は使う機会がありませんでした。

コンベンションセンターに入ると早速 Visual Studio カラーのオブジェがお出迎えしてくれます。Build 自体は火曜からでしたが、月曜からレジストは出来たので先にやっておくのが効率的です。

レジスト後に会場をフラフラしていたら、前から Windows と Surface のめっちゃ偉い人 Panos Panay が歩いてきたので 3 度見ぐらいしました。Day 2 キーノートのリハをしていたのかもしれませんが、この期間中は有名な人と度々遭遇することになります。

Day 1 / Day 2 キーノート

とにかくキーノート会場は広いのに巨大なモニターが至る所に設置されているので、何処に座っていても画面が見にくいということはないので安心でした。Day 1 のキーノートではお馴染みの Satya Nadella と Scott Guthrie が登壇して AI 周りを目いっぱい話していました。

キーノートとブレイクアウトセッションは全て手話が付いていたのが印象的でした。

久し振りのリアル赤シャツ氏を拝むことも出来ました。昔はちょいちょい日本に来ていたのですが、最近はコロナの影響もあるのか全く見ませんね。

今回 Seattle 現地で参加した人には GitHub Copilot Chat が使えるようになることも発表されたので、自分も一瞬で利用可能になりました。GitHub Copilot はぶっちゃけ IntelliSense の延長線上という感じでしたが Copilot Chat はまさしく Copilot になっていますね。

AI に対する熱気を感じたままブレイクアウトセッション、そして Day 2 のキーノートに続くわけですが、Day 2 のキーノートは Panos Panay が壇上から降りてフリースタイルな喋りをしていたので笑っていました。

この場で Surface の新機種が出るのかと思うぐらいの雰囲気でしたが、Windows Copilot 周りの話をして AI にガンガン投資していくぞという意欲を強く感じました。

各セッションのハイライト

ここからは参加したセッションについて少しだけ書いておきます。1 つ目は Damian Edwards と David Fowler という豪華な .NET 8 パフォーマンスセッションです。オンラインでも見られるので .NET 開発者は是非。

タイトルに Native AOT と入っていますが、メインは .NET アプリケーションのパフォーマンス改善方法です。Native AOT は最後の 5 分ぐらいでサラッと話すぐらいですが、以下のスライドのように Native AOT に手を出す前にやることは沢山あるわけです。

Native AOT について説明する際に "Doesn't work" を連呼していたのが全ての答えという感じです。

2 つ目は一人だけキーノート会場で行った Mark Russinovich 大先生のセッションです。かなり前の方の席に座ったので近くで見ることが出来たので、なかなかのレア体験です。

話はいつも通り非常に面白いものでしたが、一番記憶に残っているのはこのスライドです。大きなモデルを GPU インスタンスで学習させようとすると、途中で失敗しまくります。とてもつらい。

透過的にチェックポイントを作成することで、この類の問題を解決したという話でした。実に興味深い。

最後のセッションは Day 3 にひっそりと現地のみで行われた Microsoft Entra External ID の話です。このセッションは Azure AD B2C ファンクラブ会場と化していました。

Azure AD B2B / B2E と Azure AD B2C の違いについてはよく聞かれますが、このスライドだけで今後は綺麗に説明できそうです。B2C のカスタマイズが難しいのは流石に中の人も承知していたようです。

Entra External ID と Azure AD B2C の使い分けは大体理解できた感があります。このセッションはオフライン限定だったので、手元にあるスライドの写真ぐらいしか残っていないのが少し残念です。

Expert Meet-ups / 撮影スポット / パーティー / ライブ配信

現地の Build 会場ではセッション以外にも、スポンサーブースや各分野のエキスパートに直接質問できるコーナーが常設されていました。大体がモニターとノート PC というシンプルな構成なのですが、製品チームの PM が何食わぬ顔で座っていることもあるのでやばいです。

実際にスポンサーブースでは GitHub CEO の Thomas Dohmke や VP の Martin Woodward と会いましたし、エキスパートのコーナーでは各製品チームの PM や有名な Scott の二人とも会いました。直接フィードバックや質問をするチャンスなので貴重です。

.NET のエキスパートコーナーにはちょまどさんが日本から参加していたので、その場にいた英ぺな畠山さんも巻き込んで一緒にワイワイ話をしていました。ひっそり後ろに David Fowler が写りこんでいますね。

アクティビティは少なめでしたが、巨大な Microsoft ロゴの前で撮影できるコーナーが人気でした。

見てわかる通り右手が破損した状態で Build に参加していたので、いろいろな人に会った時も握手は出来ないので左手でグータッチをしていました。

2 日目が終わった後にコンベンションセンターの Level 5 でパーティーが開催されました。GitHub がプロンプトを打ち込んで背景を作るフォトコーナーを出していたので、列に並んでいい感じのプロンプトを打ち込んで撮影してもらいました。

レトロゲームコーナーや生演奏コーナー、そしてサイレントディスコもあり非常に盛り上がっていました。

食事については正直期待していなかったので予想通りという感じですが、マカロンが大量に設置されていたので主にこれを食べていました。ピラミッドのように置いてあったのでエジプトかと思いました。

2 時間ほどパーティーは予定されていましたが、途中で離脱して日本向けライブ配信に参加するために場所を変えました。一緒に参加した三宅さんと好き勝手話すという時間を貰い、自分は Windows と .NET 周りについて好き勝手話しておきました。

アーカイブは YouTube で公開されているので興味がある方は見ておいてください。

我ながら適当なことを言っているなと思いました。そろそろ危険発言を控えないと危険が危ない。

おまけ:会場で出たリフレッシュメント

基本は朝食というものは配布されないのですが、初日のキーノート会場に入るために出来ていた長蛇の列に並ぶ手前で、謎のスムージー的なものとスイーツが配布されていたので貰いました。

正直緑色は選ぶの失敗したかと思いましたが、これがめっちゃ美味しくて最高でした。

ランチは書きたくないのでスキップしますが、スイーツは全体的に美味しいものばかりでした。

AMD 提供のクッキーコーナーもありましたし、ひっそりと冷凍ケースが置かれていて中にはジェネリック雪見だいふくが入っていました。このチョコレート味は大当たりでしたね。

ランチに関しては外に食べに行った方が良かったなという気持ちが強いので、次回参加するときにその反省を生かしたいと思います。とりあえずスイーツとバナナについては外れがないので安心です。