GitHub の Issue を眺めていたら、West Central US の App Service には Windows Server 2016 をデプロイしたと書いてあったので、早速新しく Web App をデプロイして試していました。
中の人曰く、West Central US をテストの場として使っているみたいです。ちゃんと 2016 です。
軽く触ってみましたが、当然ながら構成は全く同じです。なので互換性を気にする程ではないです。
Kudu API に OS の名称とビルド番号を返す機能が追加されたので、それを使って使われているバージョンを詳細に取ってきました。この辺りは予告通りですね。
14393.1794.amd64fre.rs1_release(bryant).171110-1651
ちまちま確認するのはアレなので、GitHub に置いてあるバージョンなどをいい感じに表示するアプリをデプロイして、サクッと確認してみました。
ちゃんと .NET Framework 4.7.1 がインストールされています。App Service で動かしているアプリが 2016 で動くか心配な場合は、West Central US で試して見ると良いでしょう。
さて、アナウンスでは HTTP/2 対応は後回しと書いてありましたが、West Central US にデプロイしたアプリを確認すると、既に HTTP/2 が有効になっていました。
気になったので確認すると、West Central US だけ先行して有効にしたらしいです。なので、今後グローバルでロールアウトされる場合には HTTP/2 は無効な状態となるはずです。
他に変更された部分がないか気になったので、Qualys の SSL Server Test を実行しました。このリージョンは HTTP/2 が有効なので ALPN が対応になってます。
そして HTTP/2 で必要な暗号スイートである TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256 が追加されています。この辺りは HTTP/2 が無効になっていても影響を受けない気がしますね。
後は ECC 向けに secp384r1 曲線が追加されてました。Windows Server 2016 で追加された感あります。
TCP Fast Open が有効になっているかとか気になりますが、確認がめんどくさかったのでやりません。数年振りとなるプラットフォーム側のアップデートなので、今後の展開にも期待しています。