12/4 から App Service のホスト OS が Windows Server 2012 R2 から Windows Server 2016 へアップグレードされているらしいです。とはいえ非常にゆっくりロールアウトするらしいので、実際に 2016 なスケールユニットが使えるようになっているかはわかりません。
詳細はさとうなおきさんがブログで書いてるので、そっちを読むと良いです。日本語です。
Azure App Service、Azure FunctionsのWindows Server 2016へのアップグレード | S/N Ratio (by SATO Naoki (Neo))
ちなみに自分はまだ 2016 になったスケールユニットを引き当てていません。いろんなリージョンに App Service を作って試しましたが、リージョンが公開されていないと辛いですね。
某社の T 田さんからメッセージで「互換性とか大丈夫なんすか?」みたいなことを聞かれたので、今のところ分かっている情報をベースに軽くまとめておくことにします。
IIS が 8.5 から 10.0 に
Windows Server 2016 へのアップグレードと同時に IIS もこれまでの 8.5 から 10.0 にアップデートされます。公式サイトで新機能が紹介されてますが、基本的には HTTP/2 だけです。
スケールユニットが 2016 にアップデートされても、そのタイミングでは HTTP/2 は解放されないようです。
フロントにいる ARR もアップデートされるので、グローバルで有効化するタイミングを合わせたいという理由なのかも知れません。
フロントエンドも変わります
— 帝国兵 (@superriver) 2017年12月5日
URL Rewrite も新しいバージョンがリリースされているので、そういった部分も一気に更新されてくる可能性がありそうです。実際に 2016 のスケールユニットを引き当ててから確認予定です。
2016 から TCP Fast Open など、ネットワークスタックにアップデートが行われていますが、アプリケーション側で対応できるものではないですし、アプリケーションの動作が変わる部分ではないので除外します。
.NET Framework も 4.7.1 に
今回の 2016 へのアップグレードと同時に .NET Framework 4.7.1 もインストールされます。特に書いてなかったのですが、コメントで聞いてみたら 4.7.1 も入ると教えてくれました。
むしろ OS のアップグレードよりも .NET Framework のアップデートの方が注意したい部分ですね。とはいえ 4.7 から 4.7.1 は特に互換性に影響の出る内容はなさそうなので、個人的には特に確認はしないです。
ASP.NET 周りのアップデートも多いので、万全を期すためには Visual Studio 2017 15.5 と .NET Framework 4.7.1 SDK の環境で、予め動作確認をしておけば良いでしょう。
とりあえず、早く 2016 が動いているスケールユニットを引きたいです。