Visual Studio "14" CTP 4 が公開されたので、ASP.NET vNext 周りの変更点を確認しておきます。
ざっくりと訳しておきます。
フレームワーク名の変更
project.json で指定するフレームワーク名が変更になりました。
CTP 3 | CTP 4 |
---|---|
net45 | aspnet50 |
k10 | aspnetcore50 |
流石に k10 はこのまま RTM にはならないだろうと思ってましたが、どうやら aspnetcore50 という名前に落ち着きそうですね。何となく kproj も変更になるんじゃないかと思ってます。
1.0.0-alpha4 にアップデート
次は 1.0.0-beta1 になりそうでしたが、CTP 4 のタイミングで alpha4 がリリースされました。
Release alpha4 · aspnet/Home · GitHub
alpha の間は機能に関しては書くつもりが無いので、beta1 が出たら本気を出そうかと思ってます。
新しく追加されたコンポーネントは 1.0.0-alpha4 ですが、MVC や Entity Framework などはそれぞれ 6.0.0-alpha4 と 7.0.0-alpha4 となっています。
開発中の実行パフォーマンス向上
Visual Studio での開発中はビルドを自動的に行うようになったので、デバッグ時のパフォーマンスが改善されたようです。実行時に Roslyn で自動コンパイルというのが心配になる変更です。
10 インスタンス立ち上げている Azure Web サイトに ASP.NET vNext アプリをデプロイした場合には 10 インスタンスでコンパイルが走ってしまうので、プリコンパイルしていた方が効率的だと思うんですが…。*1
NuGet パッケージマネージャ対応
依存するライブラリを追加するために、これまでは Intellisense 付きで project.json を直接弄るようにしていましたが、やっと GUI で追加できるようになったみたいですね。
ちなみにパッケージマネージャコンソールでも使えるようになってます。
ソリューションのレイアウト変更
これまではソリューションのルートにプロジェクトごとのディレクトリが生成されていましたが、CTP 4 からは src というディレクトリが追加されて、その中にプロジェクトが格納されるようになりました。
wwwroot というディレクトリも追加されて、アプリケーションの実装と関係ない CSS や JavaScript ライブラリなどの静的なファイルを分けて管理できるようになってます。
ちなみにテストプロジェクトは src と同じ階層に test と言う名前でディレクトリを作成することが推奨されています。src と test と wwwroot だけ覚えておけば何とかなりそうな感じです。
*1:Cloud optimize って何を指しているんだろう・・・。side-by-side だけで良かったのでは説。