しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

Functions

Easy Auth を有効にした Azure Functions と ClaimsPrincipal バインディングの挙動を確認した

API Management を使えば Azure AD を使った認証をサクッと有効化出来ますが、もっとライトに組み込みたいと思ったので Azure Functions の機能を使って同じように実現できるかを調べました。当然ながら Easy Auth は App Service の機能なので、Azure Funct…

.NET Core 3.0 をインストール後に Azure Functions のデプロイが失敗するケースがある

タイトルの通りですが、.NET Core 2.2 では問題なくデプロイ出来ていた Azure Functions のプロジェクトが、.NET Core 3.0 のインストール後に失敗するケースが一部で発生するようです。先に解決策を書いておきますが、Microsoft.NET.Sdk.Functions を最新版…

Azure Functions でも appsettings.json と User Secrets を使った設定とシークレットの管理を行う

前に設定周りを全て App Configuration と Key Vault に一元化する方法を紹介しましたが、ローカル環境ではデバッグの度に Access Token と値の取り直しが必要になるので、そこそこオーバーヘッドが大きいです。ちなみにデプロイすると起動のタイミングで 1 …

ASP.NET Core / Azure Functions で App Configuration と Key Vault を使って設定を一元化する

アプリケーションが 1 つとかの場合は App Service の App Settings や Connection Strings を使って設定すれば良いのですが、数が多くなったり環境が増えてくると大体管理しきれなくなって破綻する傾向にあります。Infrastructure as a Code の考えで ARM T…

Durable Functions v2 を使った非同期 HTTP API の実装と利用

Durable Functions v2 beta 2 で Durable HTTP という機能が追加されました。クリス氏が Tweet で説明しているように、アクティビティ関数無しでよい感じに 202 Accepted のポーリングを行ってくれる便利機能です。非同期処理の開始を 202 Accepted で通知し…

Azure Pipelines を使った Azure Web Apps / Azure Functions (Linux) へのデプロイを試した

Run From Package に関するドキュメントを眺めていたら、Linux の Premium Plan に対して Run From Package が使えそうな記述があったので試しました。暫く Linux の App Service を触っていなかったので、知識のアップデートを兼ねてます。まずは Linux の …

ASP.NET Core と Azure Functions でのローカライズについて一通り試した

Twitter で ASP.NET Core / Azure Functions のローカライズに関する話になった時に、そういえば試してなかったなと思ったので一通り触って理解を深めておきました。考えられる部分、全て触ってみたので非常に長くなりました。概要を先にまとめます。 規約ベ…

Task ベースの初期化が必要なクラスを .NET Core の DI で利用する

.NET Core / ASP.NET Core で追加された Dependency Injection は Task ベースの Factory は用意されておらず、ドキュメントではサービスの解決は同期的に行うよう推奨されています。とはいえ、Task ベースでの初期化が必要な場面がちょいちょいあるので、何…

Azure Functions から送信される Application Insights テレメトリにバージョンを付ける

勝手に付いてるだろうと思っていましたが、Azure Functions の場合は Application Insights の各テレメトリにバージョンが付いていなかったので、ITelemetryInitializer を使ってカスタマイズすることにしました。ASP.NET Core の場合はデフォルトで付いてい…

Azure Functions v2 の Graceful Shutdown の挙動を試した

これまで Azure Functions では再起動やデプロイなどでホストが再起動されるタイミングを正しく検知できず、Function App が処理を実行中でも強制的にシャットダウンされていましたが、最近にリリースされたバージョンでシャットダウンの検知が出来るように…

Durable Functions の Activity を安全に呼び出すためのプロキシを作った

Durable Functions が相変わらず凄く便利なので、いろんな部分で使っています。しかしヘビーに使うにつれて、アクティビティ関数を呼び出す部分で事故ったり、非常に冗長だと感じるようになってきました。新しい Function をテンプレートから作成すると、以…

Azure Functions Consumption と SQL Database Serverless の組み合わせは相性が良い

プレビュー中の SQL Database Serverless は設定した時間アイドルが続くと、自動的に停止するように構成できます。Serverless Tier の説明はドキュメントや SE の雑記を見てください。アイドルが続くと停止してしまいますが、新しく接続したタイミングで復帰…

Durable Functions v2 で追加される Durable Entities を実際に動かして学んでみた

Build 合わせでリリースされた Durable Functions v2 ですが、Typed Invocation が入ったバージョンを待ってたら 1 ヵ月が過ぎようとしてたので、諦めて現行バージョンで Durable Entities を学ぶことにしました。ちなみに Durable Entities 以外に Storage …

Azure Functions 向けに App Center Push を簡単に扱える拡張を作った

de:code 2019 の準備からの逃避として App Center Push を扱う Azure Functions 向けの拡張を書きました。単に IAsyncCollector<T> を提供して、REST API を呼ぶだけの簡単な実装です。SignalR Service の実装を調べながら作ったので構造はほぼ同じです。Azure </t>…

Azure Functions v2 の Dependency Injection を使って設定値を上手く扱いたい

Build 2019 に合わせて Azure Functions v2 で Dependency Injection が正式にサポートされましたね。これまでも static を外して WebJobsStartup を書けば使えていましたが、DI 向けに整理されました。ドキュメントがあるのでそっちを読んでおいてください…

Azure Functions の Premium Plan が Public Preview に

去年から Private Preview になっていた Azure Functions の Premium Plan が Public Preview に移行しました。ベースとなっている Premium V2 とはスケーリングの仕組みと課金体系が異なっているので、Consumption だとパフォーマンス不足なので App Servic…

Durable Functions のエラーハンドリングと向き合う

Durable Functions は async / await で複雑なフローを簡単に書けるので便利ですが、エラーハンドリング周りに少し癖があるので基本的な処理方法をまとめておきます。ドキュメントはありますが、基本的すぎることしか書いてないです。以下の内容は Durable F…

Durable Functions のオーケストレーターが失敗したことをキャッチしたい

Durable Functions ではアクティビティが失敗した場合にはオーケストレーターで例外が投げられるので、try ~ catch を使って簡単にハンドリングしたり、アクティビティの実行に CallActivityWithRetryAsync を使えばいい感じにリトライもしてくれます。以下…

Azure Functions v2 でインスタンスメソッドも Function として利用可能に

先週リリースされた Azure Functions Runtime 2.0.12265 からは、インスタンスメソッドでも Function として扱われるようになりました。これまでは静的メソッドしか使えなかったので、モックしにくいとかいろいろ言われていたと記憶しています。リリースノー…

Azure Functions Proxies で実現出来ること

前にハッカソンを行った時に Azure Functions Proxies 周りの挙動が気になったので、一通り確認して気になったことを軽くメモとして残します。まずは公式ドキュメントと牛尾さんの Qiita を読めば大体は理解できるはずです。Azure Functions Proxies は名前…

Azure Functions でも HttpTrigger でモデルバインディングを使って楽をしたい

ASP.NET Core MVC だと普通に使っているモデルバインディングですが、Azure Functions の HttpTrigger でも近い形で使えるようになってます。テンプレートでは HttpRequest から自前でパースしてますが、ランタイムに任せることが出来ます。使い方は Core MV…

あえて Durable Functions でオーケストレーターの完了まで待つ Web API を作る

通常 HttpTrigger で起動する Durable Functions を作成すると CreateCheckStatusResponse を使って、インスタンス管理用のエンドポイントを含んだレスポンスを返すと思います。テンプレートから作成したコードも以下のようになっているはずです。 [Function…

Azure Functions v1 から v2 への移行手順メモ

Azure Functions のランタイムは v1 がほぼ更新が無くなり、最近は v2 の更新ばかりなので、近いうちに v1 の実質 EOL のお知らせとかが出るのではないかなと思ってます。v2 ランタイムは安定したものになっているので、早めに移行しておいた方が良いでしょ…

Azure Functions v2 は .NET Standard から .NET Core へ

ちょっと前に Azure Functions v2 で netcoreapp2.1 が使えるようになったと書きましたが、気が付いたらテンプレートもアップデートされ、デフォルトが netcoreapp2.1 になっていました。当時はデバッグに問題がありましたが、最新のツールへアップデートす…

Azure Functions v2 で netcoreapp2.1 が使えるようになった

.NET Standard 2.0 で書く必要があった Azure Functions v2 ですが、最新版の SDK を使うと .NET Core 2.1 向けにビルド出来るようになりました。正確には netcoreapp2.1 をターゲットに設定出来ます。先に SDK をリリースして、問題なければテンプレートも …

Azure Functions の各 Trigger の動作が不安定な時にやること

最近、新しくデプロイした Azure Functions の TimerTrigger が何故か発火してくれない現象に悩んでいました。実際に Monitor で実行ログを確認すると、時間がめちゃくちゃになっています。Consumption の場合は App Service Plan とは違う仕組みで動いてい…

Azure Key Vault を使って Let's Encrypt 周りを自動化する Function を作った話

Twitter で世界のやまさが Azure Front Door を試していて、Key Vault 向けにも Let's Encrypt の証明書を自動でいい感じに出来れば良いみたいなオーラを感じ取ったので、前に作った App Service 向けのものからコピペで新しく Key Vault 向けを作ってみまし…

Azure Functions v2 が GA しました

Ignite 2018 で大方の予想通り Azure Functions v2 ランタイムが GA しましたね。実際には先週に GA 版と思われるランタイムがデプロイされていたので、App Settings の設定を間違えていなければ既に GA 版ランタイムで動いているでしょう。v2 では .NET Cor…

Azure Functions で SendGrid の Dynamic Templates を使う

この間書いた SendGrid の Dynamic Templates ですが、今朝に対応した SendGrid の C# クライアントがリリースされていたので、早速 Azure Functions の SendGrid バインディングで使ってみました。Dynamic Templates 自体については前回のエントリを参照し…

Azure Functions の Key Management について調べた

Azure Functions で HTTP Trigger や Webhook を使う時に指定する API Key ですが、主に Durable Functions を使う時に悩んだのでメモとして残しておきます。Portal で適当な関数を選んで URL を取得する時に、どのキーを使うか選べます。このキーはユーザー…