しばやん雑記

Azure とメイドさんが大好きなフリーランスのプログラマーのブログ

Functions

Hack Azure! #5 - Geek of Azure Serverless フォローアップ

Ignite 2021 では特にアップデートがなく、なかなか話す機会が無かった Azure App Service や Azure Functions といった代表的な Azure Serverless なサービスについて、Hack Azure! #5 で話をしました。これまでは大体ゲストを呼んで話していましたが、App …

私が Azure Functions アプリケーションの開発時に意識していること

ここ数年は Azure Functions をフルに活用したアプリケーションを実装することが多かったのですが、同時に Azure Functions を失敗しないように使う方法も分かってくるので、ここらでちゃんと言語化しておきます。最近は特に Azure Light-up というハッカソ…

Azure Functions の .NET 5 対応と関係する注意点

.NET 5 がリリースされて少し経ちますが、App Service は Early Access という形ですが .NET 5 への対応が行われたのに対して、Azure Functions は今のところ .NET Core 3.1 までの対応となっています。少し前から Azure Functions の .NET 5 対応に関して G…

Azure Functions への Zip Deploy を Publish Profile を使って行う方法

普段は Visual Studio からデプロイ先の Azure Functions を選んで Zip Deploy 用のプロファイルを作成していますが、たまに Visual Studio で Publish Profile を使った Zip Deploy を行う場合に、その手順を毎回忘れてしまうのでメモとして残します。おま…

ASP.NET Core / Azure Functions アプリケーションの発行後サイズを削減する

Azure Storage を使った Run From Package で公開している Azure Functions 向けパッケージの転送量が、最近になって急激に増えたのでパッケージのサイズを削減して、Azure Functions で実行するための最適化を行ったのでメモとして残します。何故マネージコ…

Azure Functions の Retry Policy 機能を使って信頼性の高い処理を実装する

GitHub 上で開発が進んでいることは把握していましたが、ついに待望の Retry Policy 機能が Azure Functions に実装されました。まだ Preview 扱いのようですが、1 年以上は待った気がします。単純にリトライするだけであれば Polly などを使えば済みますが…

複数の App Service / Azure Functions へのデプロイを GitHub Actions を使って並列に実行する

少し前に書いたエントリの続きに近い内容ですが、実際に GitHub Actions を使って複数の App Service / Azure Functions へのデプロイを並列実行するという話です。ビルドに関しては並列実行しても効果が薄いケースが多いですが、デプロイは前回書いたように…

Azure Functions のストレージを VNET 経由に制限する機能が Preview になったので試した

Azure Functions は Premium V2 / V3 や Premium Consumption を使うことで Regional VNET Integration を有効化しつつ、更に Service Endpoint や Private Endpoint で Azure リソースへの制限が行えますが、同時に作成されるストレージアカウントはパブリ…

Azure Functions で ReadyToRun を有効化してコールドスタートの高速化を図る

以前に Azure Functions のアップデートで ReadyToRun が使えるようになったと書きましたが、64bit OS 上では win-x64 向けの ReadyToRun コンパイルしか行えなかった問題が直ったので真面目に計測しました。ReadyToRun の説明は既に何回か書いたので省略し…

Azure Functions におけるスケーリングの基本的な考え方

最近は Azure Functions でのスケーリングに関する質問をよくされるのと、自分自身が仕事で効率良くスケーリングが可能な Function 実装を行う必要が多かったのでまとめておきます。今回はスケールアップではなく、スケールアウトの方を指しています。事前に…

Azure Functions におけるロガーの扱いとフィルタの注意点

最近の Azure Functions 開発ではバインディングやトリガーなどに必要なものだけをメソッドのパラメータとして定義して、それ以外は全て DI を使ってコンストラクタから取るようにしていますが、Azure 上のみロガーから Application Insights に送信されない…

Visual Studio で Azure Functions を作成すると文字化けする問題を EditorConfig で直す

Visual Studio や Azure Functions Core Tools などで新しい Azure Functions を作成すると、一般的な C# クラスとは異なり UTF-8 BOM 無しのファイルが生成されます。UTF-8 BOM が必要なのかどうかは議論しませんが、C# では UTF-8 BOM が無いとマルチバイ…

2020 年 8 月の Azure Functions Live で発表されたアップデート

2020/8 の Azure Functions Live でかなりインパクトの大きいアップデートについて話があったので、触れておきたいと思います。Azure Functions でイマイチだと思っていた部分がかなり改善されているので、今後は使うのが当たり前になりそうな機能ばかりです…

アプリを Azure Government と Azure China に対応させつつ ARM Template でデプロイする

日本在住であれば関わる機会がほぼないと思われる Azure Government と Azure China ですが、OSS で Azure 向けアプリを出していると稀に対応せざるを得ないときがあります。今回は App Service と Key Vault の Acmebot で対応する機会がやってきました。普…

Azure Functions (Premium / ASP) から Private Endpoint を使う際に必要な設定

Twitter にて SQL Server と金麦で有名なムッシュが Premium Plan で WEBSITE_VNET_ROUTE_ALL が使えないと呟いていて、いろいろ気になったので環境を作って試してみました。WEBSITE_VNET_ROUTE_ALL は Private Link や Route Table などを使う際に必要とな…

2020 年 10 月に既存の Azure Functions v2 は v3 (.NET Core 3.1) に更新されます

Azure Functions v2 もサポートが継続されるみたいな話を見た気がしますが、既存の Function v2 は使用している .NET Core バージョンの EOL に伴って v3 にアップグレードされるようです。今年の 10 月に行われる予定のようですが、例によってリージョンに…

Azure Functions に Options のバリデーションを追加する

ASP.NET Core で導入された Options パターンを使ったアプリケーション設定ですが、IConfiguration と DI を導入すれば使えるので最近は Azure Functions の Trigger に関係ない部分で使っています。Azure Functions では IConfiguration を簡単に取れないの…

Durable Functions の E2E 分散トレーシングは最高だった話

恐らく最初に話をしてから 2 年近く経過している気がしますが、ついに待望の Durable Functions での E2E 分散トレーシングがプレビューとしてリリースされました。牛尾さんの努力の結晶とも言います。α リリースと言われていますが、現時点での完成度はかな…

Azure Functions でカスタム HTTP ヘッダーや HSTS のグローバル設定を行う

ドキュメント化されていないようですが、Azure Functions でも host.json によるカスタム HTTP ヘッダーの追加と HSTS の設定が行えるようようになっていました。Function App 全体で適用されるので、セキュリティに関係するヘッダーを追加するには最適です…

Azure App Service へのカスタムドメイン追加方法が変更されているので注意

何気なく Azure Portal から App Service を開いてみると、カスタムドメインのブレードに見慣れぬ Custom Domain Verification ID という項目が増えていました。一昨日ぐらいまでは出ていなかったので、本当に最近追加されたようです。タイミング的に Build …

Durable Functions の Status Query API を独自に実装する

Durable Functions は最強に便利なので適した部分にはガンガン使っていっているのですが、REST API として提供したい場合には Internal な API が漏れ出てきてしまうので、実行結果のレスポンスが微妙にハンドリングしにくいと思うことが増えてきました。具…

Azure Functions SDK 3.0.4 以降を使う場合は依存関係に注意

今月頭にリリースされた Azure Functions SDK 3.0.4 では Function Runtime が持っているアセンブリを、Function のデプロイパッケージから除外するという実装が追加されています。ASP.NET Core 周りの明らかに必要ないだろうというアセンブリがごっそり除外…

Azure Functions v3 で快適に REST API を書くためのライブラリを公開した

前にサンプルコード的に書いた REST API を作りやすくするコードを、ちゃんとライブラリとして切り出して NuGet で公開するようにしました。使い方とかは前回と変わっていないので、新規追加した点についてだけ書きます。リポジトリは前回と同じなので、興味…

Durable Functions を使って実行時間が長い処理の進捗をクライアントに返す

既に何回も書いていますが Durable Functions は非常に便利で、並列処理や時間のかかる処理をスケーラブルかつ高い信頼性を保ったまま実行できます。並列処理の場合は全体として処理時間は短くなる傾向にあるのでまだ良いのですが、時間のかかる処理を書いた…

Azure Functions v3 向けに REST API を作りやすくするサンプルコードを書いた

最近は Azure Functions でサクッと HttpTrigger を使って REST API を書くことが多いですが、ASP.NET Core のように API 実装に必要な機能が揃っていないので、毎回同じようなコードを書いて対応してました。具体的にはリクエストをモデルにバインドする部…

Azure App Service の .NET Core 3.1 対応と Azure Functions v3 が Go Live リリース

.NET Core 2.2 と 3.0 の EOL が近づいてきていますが、App Service と Azure Functions は無事に年内に LTS となる .NET Core 3.1 への対応が完了しました。特に 2.2 の EOL は今年中なので、サクッと .NET Core 3.1 へのアップデートを行っておくと良いで…

Azure Functions v3 で .NET Core 3.1 が利用可能になった

Ignite 2019 のタイミングで Azure Functions v3 のプレビューが正式に公開されましたが、Azure Functions SDK 側の問題で .NET Standard 2.1 ターゲットのライブラリ*1が使えなかったので弄って来ませんでした。その後 Runtime も一時的に非公開になりまし…

Azure Functions と Append Blob の組み合わせは相性が良かった話

ここ最近は Azure Functions と Append Blob を組み合わせて、非常に便利かつスケーラブルな処理をシンプルなコードで書くことが多かったので紹介します。割と地味な立ち位置の Append Blob ですが、Serverless や Event-driven なコードとの相性が良かった…

Ignite 2019 で発表された Azure App Service のアップデート

Surface Pro X を買うためにハワイに行ってたのでキャッチアップが遅れましたが、個人的な興味を持っている App Service 周りに関して Ignite 2019 での発表を軽くまとめました。App Service Team のブログに関連するセッションリストが載っているので楽です…

ARM Template を使って Azure Web Apps / Azure Functions の作成と同時に Zip Deploy まで行う

昔から ARM Template では Web Deploy を使ったトラディショナルなデプロイに対応していましたが、ちょっと前に Windows の Web Apps と Azure Functions では Zip Deploy が使えるようになっていたようです。ちなみに Web Deploy を使ったデプロイは、昔か…