手持ちの App Service を確認したところ、初期に Japan East に作成した App Service が Windows Server 2016 にアップグレードされていました。数日前に Japan West にはデプロイされていたので、Japan East でも開始されたみたいです。
ちゃんと Windows Server 2016 と .NET Framework 4.7.1 になっています。
今回の OS アップグレードはペアリージョンで同時には行わないと宣言されていたので、既に Japan West に関しては完了していると考えて良さそうです。East はスタンプによってはまだ 2012 のままです。
アップグレードに伴い基本的な変更点に関しては、前回 West Central US で試した時のエントリを参照してください。ちなみに HTTP/2 は Japan East / West では予定通り無効になっています。
普段使いしていた App Service が Windows Server 2016 になったので、アプリケーションの互換性を少し見ておこうかなという気持ちになりました。
In/Out IP アドレスは変わるのか?
僕の尊敬する田口社長が Windows Server 2016 へのアップグレードに伴って IP アドレスが変わるのか心配していたので、2016 にアップグレードされた Web App で確認しておきました。
Azure App Service の Windows Server 2016へのアップグレードでIPアドレス変わる可能性高いのかな。
— Kazuhiro Taguchi (@sleepy_taka) 2017年12月12日
App Service Plan は S2 を使っていて、A レコードを当てていたので確認は簡単です。変更なしです。
地味に気になるのが Outbound IP ですが、こちらもフォーラムで公開されている IP と現在の IP を比較したところ、変更はされていませんでした。なので安心してアップグレードを待てばよいでしょう。
恐らく大半の人は Windows Server 2016 にアップグレードされたことに気が付かないはずです。
2012 と 2016 で設定の違いはない
運よく Japan East に Windows Server 2012 と 2016 の Web App が用意できたので、applicationHost.config 周りで Diff を確認してみましたが、特に変化はありませんでした。
1 点挙げると、Azure App Service のランタイムバージョンが 2016 の方が新しくなっていたので、不具合の修正などが行われている可能性があります。
TCP Fast Open は無効
HTTP/2 よりも互換性面で影響が大きそうだったので有効化はされていないと思ってましたが、一応軽く確認だけしておきました。TCP Fast Open は無効となっています。
Windows Server 2016 の Networking Stack 自体がもうちょっと検証されないと難しそうな気もしますが、今後に期待ということで適当にまとめたいと思います。