マルチタッチトラックパッドが Windows からはトラックパッドとして認識されないとか、何故か Windows で起動した時だけ Intel VT-x が無効になったりと、色々とドライバーやファームウェア周りにやる気のなさを感じる MacBook Pro ですが、今回は Miracast の話。
まずは Windows 8.1 で Miracast を使うための要件を確認。
Miracast を使用するには、Windows Display Driver Model (WDDM) 1.3 をサポートするディスプレイ アダプターと、Wi-Fi Direct をサポートする Wi-Fi アダプターが必要です
システム要件 - Microsoft Windows
Miracast に必要な WDDM 1.3 と Wi-Fi Direct は Windows 8.1 から使えるようになっていますが、当然ながら対応したドライバが必要なので注意。
Direct X 診断ツール (DxDiag) を使うと、簡単に Miracast の対応状況を確認出来ます。
MacBook Pro Retina にインストールした Windows 8.1 で Miracast が非対応な理由は、Boot Camp 5.1 の Wi-Fi ドライバが古いのが原因でした。ちなみに NDIS 6.3 に対応したものがインストールされます。
Network Driver Interface Specification - Wikipedia
当然ながら Apple からドライバアップデートと言うやる気は感じられないので、自力で何とかします。
とりあえずデバイスマネージャーから Wi-Fi デバイスの情報を拾います。
このデバイス ID に一致する、Windows 8.1 用の新しいドライバーを適当に拾ってきます。
調べると Windows 8.1 専用のバージョン 7.12.39.0 が見つかったので、それを手動でインストールしてから、もう一度 Miracast の対応状況をチェックしてみると Supported になりました。
自分は Miracast のアダプタを持っていないので接続確認まではしてないですが、まあ大丈夫でしょう。
今回ドライバーをアップデートした結果、副作用的にタスクマネージャーで表示される接続の種類が 11ac と正しく表示されるようになりました。
11ac に対応した AirMac Extreme を購入したので Windows 8.1 から接続してみた - しばやん雑記 の時には 11n だったので、Windows が悪いのではなくドライバーが古かっただけのようです。*1
あと、直接関係するかは分かりませんが、リンク速度が改善された気がします。
OS X の時と比べて、Windows の場合はリンク速度が低くなってましたが、新しいドライバーで改善されたのかもしれません。タスクマネージャーで 11n と表示されていたのもアレでしたし。
*1:調べてみると 11ac に対応したのは NDIS 6.4 かららしい。Introduction to NDIS 6.40 (Windows Drivers)