しばやん雑記

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Azure Web サイトの運用で損している人が多そうなので Web ホスティングプランについてまとめておく

Azure Web サイトに Web ホスティングプランが導入されたあたりから分かりにくくなった気がしますが、結構 Web サイトの運用で余計なお金を払っている人が多そうだったのでまとめておきます。

例えば 2 つの Azure Web サイトを作成しようとしています。独自ドメインが必要なので共有モード以上を使いたいですが、その時に発生する費用を計算してみたいと思います。

ちなみに Azure Web サイトの現在の価格は以下の通り。

Web サイトのモード 月当たりの金額 仮想マシン
共有 1,162 円 (33% 割引中) 共有する
基本 6,717 円 占有する
標準 8,955 円 占有する

普通に考えると、共有モードを選択すると 2 サイトなので 1,162 円 * 2 = 2,324 円となり、基本モードを選択すると 6,717 円 * 2 = 13,434 円になります。

値段だけ見ると、とてもじゃないが共有以外は使えないという感じになると思いますが、仮想マシンを占有する基本や標準モードでは 1 つの Web ホスティングプランにまとめることで、1 つの仮想マシンに複数の Web サイトを乗せることが出来るので、実際にかかる金額を 6,717 円だけにすることも出来ます。

Web ホスティングプランについて

実はさっきはあえて Web サイトのモードという書き方をしましたが、実際には Web ホスティングプランごとにモードを切り替えるようになっています。

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この例では 2 つの Web サイトが 1 つの基本モード Web ホスティングプランで動いています。Web ホスティングプランごとにインスタンスがプールされているので、その上に乗せるサイトに関してはインスタンスモードという概念が既に無くなっています。

新ポータルでは Web ホスティングプランの一覧表示も可能になっています。

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注意点としては Web ホスティングプランは別リージョンのサイトに関しては別で作成され、課金も別々になる点でしょうか。同一リージョンで動かしている場合にのみ適用出来る話になります。

ここで何故、共有モードの Web ホスティングプランにまとめたとしても、個別に課金されるかという疑問が出てくると思います。そのあたりは Web ホスティングプランの解説に書いてあります。

共有 (プレビュー) レベルについては次の点に注意してください。共有を除くすべてのレベルの場合、そのレベルと選択した容量に基づいて、Web ホスティング プランごとに課金されます。プランを使用するサイトごとに追加で課金されることはありません。共有 Web ホスティング プランは異なります。共有インフラストラクチャの性質上、プランを使用するサイトごとに個別に課金されます。

Web ホスティング プランとは

共有モードの場合だけは Web ホスティングプランでまとめられていても、サイトごとの課金となります。それ以外は Web ホスティングプランごとに課金されるので、運用しているサイト数によっては共有で動かすより、1 つの基本で動かしたほうが安いケースが出てくるわけです。

共有モードで 6 サイト以上立ち上げている場合

独自ドメインが必要だけど、そこまで重いサイトを動かすわけではないということで、共有モードのサイトを多く立ち上げている人がいるかもしれませんが、費用を計算すると 6 サイト以上立ち上げている場合には基本モードに切り替えて、1 つの仮想マシン上に乗せた方が安くなります。

共有モードで 6 サイト
合計 6,972 円
基本モード 1 つで 6 サイト乗せる
合計 6,717 円

費用だけの問題ではなく、基本モードで運用すると CPU 時間やメモリ使用量の制限が無くなるので、より安定したサービス運用が可能となります。他にも SSL や Always On など仮想マシンを占有していないと使えない機能などが、乗せている全ての Web サイトで使えるようになるのでお得感もあります。

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変更する場合ですが、既に共有モードは 1 つの Web ホスティングプランにまとめられているはずなので、スケールタブから Web ホスティングプランのモードを切り替えるだけで完了します。ダウンタイムが発生することなく、数秒で切り替えることが出来ます。

共有モードと基本、標準モードのサイトが混在している場合

既に基本、標準といったモードで動かしているサイトがある場合、共有で動かしているサイトを同じ Web ホスティングプランに乗せ換えることで、共有モードで課金されていた分をカットすることが出来ます。

Web ホスティングプランの切り替えは新ポータルからのみ操作可能なので注意。新ポータルから Web サイトを表示し、ツールバーにある Web Hosting Plan ボタンを選べば、サブスクリプションに存在する Web ホスティングプランの一覧が表示されるので、切り替え先の Web ホスティングプランを選びます。

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切り替え自体は数秒で完了するので、やたらに共有で動かすのではなくまとめるのも一つの手だと思います。

参考までに先日、共有で動かしていた 2 サイトを標準の Web ホスティングプランに移動させた後の課金履歴を出しておきます。

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共有での課金が少なくなっていますが、標準は値段が変わっていないことが分かると思います。

自分の最近の運用方法としては、基本の Web ホスティングプランに shibayan.jp と api.shibayan.jp という 2 つのサイトを乗せています。ちょっと前は URL Rewrite を使ってサブドメインごとに分けていましたが、サイトごと分けることで自由度を上げました。

追記

公開後に Twitter で帝国兵さんが実装についてわかりやすく説明してくださいました。

Azure Webサイトのホスティングプランについての解説 - Togetterまとめ

まとめる早さも No.1 の抱かれたい男 No.1 でした。